こんにちは。横須賀市根岸町にある一会整骨院です。3月に横須賀タウンニュースに掲載していただき、多く膝の痛みの患者様にお越し頂いております。その中で今回は改善事例についてお伝えしていきたいと思います。患者様のプライバシー保護の為実名は公表しません。
歩けるけど、しゃがむのが辛い
この患者様の主訴はトレイ掃除、お風呂掃除でしゃがむと左の膝が痛むとのことでした。他院で3ヵ月治療して多少はよいがいまだにしゃがむのが辛いとのことで来院されました。
非荷重時では股関節、膝関節共に動きに問題なく、左膝の膝蓋下脂肪体に圧痛がある程度でした。
足首の検査をした際に、左の足首より右の足首の方が硬く動きが悪かったことが気になったので、左の足首、股関節の施術、猫背の施術と右の足首を施術してしゃがみ動作を比べてもらいました。
左の膝の痛みの原因は右の足首!
結果、左側の施術をしても痛みはかわりませんでした。
再度、右の足首を施術して再度しゃがんでもらった結果、施術前より痛みが下がっていました。つまり、右の足首が硬く機能が低下していた為、左でかばっていたという結果になりました。
初回の施術は体の改善を確認して、施術の方向性をお伝えしました。
『右の足首の動きが悪いのをかばって左に負担が出ていました。自宅では右の足首をゆっくりと回したり動かしてあげて下さいね。』
通院頻度とその後
初回の施術から2.3回目は週2回の頻度での通院をお願いしました。理由は80歳と高齢で筋力も低下していることから施術の戻りが速いので戻り切る前に次の施術を行う為です。
当院は通常、ぎっくり腰や肉離れのように日常生活が困難な症状でなければ週1回での施術をお伝えすることが多いです。しかし、今回は高齢であるが故、頻度を詰めての来院をお願いしました。
6回目の施術以降、トイレ掃除か前より楽だったと嬉しい報告を頂きました。まだ完全にしゃがむと痛みはあります。以前はトイレ掃除やお風呂掃除をした後は左膝がぎゅーと痛くなりシップを張っていたようですが、今回はさほど気にならずとのことでした。
痛みが下がった段階で膝周囲のトレーニングを取り入れました。
トレーニングが大事
痛みを取ることより大切なのは、再び痛みが出ない体になることです。施術の間隔をあけたら以前のように痛くなってしまう。これでは意味がありません。
健康寿命を延ばすためには、筋力をつけることが高齢者の場合かかせないのです。
10回のヒップリフトで筋肉痛😿最初は筋肉痛が出て、気持ちも下がってしまいましたが根気強く行い歩いている時や階段で足がしっかりしてきたと良い体感が出てきました。掃除も通常に行っている事から4か月目で施術の間隔を2週間に1回とし、痛みを取る施術からメンテナンスへ移行しました。
まとめ
膝の痛みの原因が反対側の足首の可動域の低下によるものでした。これを読んでいる患者様は膝が痛いのか、他院へ通院中かもしれません。私は他院の施術を否定するつもりはありません。いろんな先生方が患者様を良くしたいと思い仕事をしています。ただ、今の施術を2ヶ月、3ヵ月続けても一向に完全が見られないのであれば施術のポイントが見落とされていることがあるのは臨床上よく経験しています。その時は一度ご相談頂ければと思います。すべて説明しながら納得のいく施術を心がけて診療にあたっています。