こんにちは。神奈川県横須賀市根岸町の一会整骨院・院長の杉田です。
「姿勢が悪くなってから、立っていると踵に体重がかかるようになった気がする…」
「猫背がひどくなるほど、重心が後ろに偏る感覚がある…」
こういったお悩みを抱えていませんか?
実は、猫背と踵重心(かかとじゅうしん)には密接な関係があります。
当院の患者様でも特にケガをしたわけでないが、立っていると踵が痛い。。と訴え来院される方がいらっしゃいます。
本記事では、なぜ猫背になると踵重心になるのか、そのメカニズムを解説するとともに、一会整骨院での施術方針についてもご紹介いたします。
【猫背とは?体にどんな影響があるのか】
猫背とは、背骨が本来持つ生理的なS字カーブが崩れ、肩が前方に巻き込み、胸椎が後弯してしまう姿勢のことを指します。
猫背の主な原因
- 長時間のスマホ・パソコン作業
- 運動不足による筋力低下
- 背中や体幹の柔軟性低下
- 呼吸が浅くなる習慣(特に口呼吸)
猫背になると、見た目の印象が悪くなるだけでなく、肩こり・腰痛・頭痛・内臓の働きの低下など、さまざまな不調を引き起こします。
【猫背と「踵重心」の関係】
それでは本題です。なぜ猫背になると踵重心になってしまうのか?
ポイントは「重心バランスの崩れ」
私たちの体は、頭・体幹・骨盤・脚までの重心を一直線に保つことで、最も効率よく立つ・動くことができます。
しかし、猫背になると以下のような連鎖が起こります:
- 背中が丸まることで頭が前方に突き出す(頭部前方位)
- 頭の重さ(約5〜6kg)が前に出ると、バランスを取るために体幹を後ろに反らすような補正動作が起きる
- さらに骨盤が後傾し、股関節が屈曲気味になる
- この結果、体全体の重心が後方=踵側に移動する
つまり、猫背で頭が前に出たバランスを補うために、無意識のうちに体幹や骨盤を後ろに引いてしまい、踵に体重がかかるようになるのです。
姿勢の補正パターン
研究では、「頭部前方位になると、重心が踵寄りになり、立位時の足底圧分布に顕著な変化が現れる」という報告もあります(*Yoshidaら、Journal of Physical Therapy Science, 2012)。
【踵重心がもたらす体への悪影響】
踵重心になると、以下のような影響が現れます。
- 足首の柔軟性が低下し、歩行のバランスが悪くなる
- ハムストリングスやふくらはぎの筋緊張が高まりやすい
- 膝関節への負担増加(反張膝など)
- 腰椎の過伸展や骨盤後傾の固定化
- 姿勢の固定化により疲れやすくなる
特に高齢者の場合、重心が踵寄りになることで転倒リスクも上がるといわれています。
【一会整骨院での治療が有効な理由】
当院では、ただ単に姿勢を「良くする」のではなく、全身のバランスを再構築し、自然と正しい重心に戻すことを目的としています。
1. 姿勢評価と重心の測定
まずは姿勢と立位バランスを評価し、どの程度「踵重心」になっているか、原因がどこにあるかを明確にします。
2. 骨盤・胸椎・頸椎の連動調整
猫背や骨盤後傾、首の前方突出といった姿勢パターンは、連動して悪化します。当院ではトリガーポイント療法や筋膜リリース、関節モビライゼーションを組み合わせ、バランスを取り戻していきます。
3. 足底筋や体幹筋の再教育
踵重心がクセづいている場合、足底筋群(特に母趾球周辺)や前脛骨筋、内転筋群、腹横筋などの支持筋を活性化させるエクササイズも重要です。
【実際に改善された患者様の声】
40代女性:事務職
「長年猫背で立っていると踵が痛くなっていたのですが、施術を受けてから足裏のバランスが整い、今では自然と重心が前に移ってきました。」
60代男性:自営業
「猫背が強くなってから歩くときにふらついていました。整骨院での治療で徐々に姿勢が良くなり、踏み出しが楽に!」
【まとめ|猫背と踵重心の関係を正しく理解しよう】
猫背になると体のバランスを補正するために、自然と体が後方へ傾き「踵重心」になります。これは、ただの姿勢の悪化ではなく、全身のバランスを崩すサインでもあります。
重心が後ろにズレると、身体全体の不調につながりやすくなるため、早めの対処が重要です。
横須賀市根岸町の一会整骨院では、原因に根本からアプローチし、猫背・踵重心の改善をサポートしています。
「猫背が気になる」「立ち姿勢が疲れる」「踵に体重がかかる感じがする」
そんなお悩みがある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
【参考文献】
- Yoshida T, et al. “Effect of forward head posture on standing balance in healthy adults.” Journal of Physical Therapy Science, 2012.
- Kuo Y-L, et al. “The influence of different postures on plantar pressure in adults.” Gait & Posture, 2011.