
こんにちは、一会整骨院です。出産を経験されたお母さんから「産後の腰痛が辛い」「体型が戻らない」「尿漏れが気になる」といったお悩みを多くお聞きします。これらの症状の多くは、妊娠・出産による骨盤の変化が関係しています。今回は、産後の骨盤がどのように変化するのか、そしてなぜ骨盤矯正が大切なのかについて、わかりやすくご説明いたします。
骨盤の基本的な仕組みを知りましょう
まず、骨盤がどのような構造になっているかご説明します。骨盤は主に「仙骨」と左右の「寛骨」という骨で構成されています。
仙骨の動きについて
仙骨は骨盤の後ろ側にある三角形の骨で、背骨の一番下の部分です。この仙骨は以下のような動きをします:
前傾(ニューテーション)
- 仙骨の上部が前に傾く動き
- 骨盤の出口(産道)が広がります
- 妊娠中に起こりやすい、反り腰の姿勢となります
後傾(カウンターニューテーション)
- 仙骨の上部が後ろに傾く動き
- 骨盤の出口が狭くなります
- 仙骨の後傾が強くなると受け腰のような姿勢となります
妊娠中の骨盤の変化
妊娠中、お母さんの体は赤ちゃんが生まれやすくなるよう、自然に変化していきます。
仙骨の変化 妊娠が進むにつれて、仙骨は前傾(ニューテーション)の状態になります。これは赤ちゃんが通りやすくなるよう、産道を広げるための自然な変化です。
寛骨の変化 仙骨が前傾すると同時に、左右の寛骨は後傾します。この変化により、骨盤全体の形が変わり、赤ちゃんが生まれる準備が整います。
出産時に起こる体の変化
リラキシンというホルモンの働き
出産時には「リラキシン」という特別なホルモンが分泌されます。このホルモンには以下のような働きがあります:
- 骨盤周りの靭帯を柔らかくする
- 関節を緩めて、骨盤を広がりやすくする
- 結果、赤ちゃんが産道を通りやすくする
このリラキシンのおかげで、赤ちゃんは狭い産道を通って生まれてくることができるのです。
会陰切開とその影響
出産時に会陰切開を行った場合、産後の回復には特別な注意が必要です。会陰は骨盤底筋群という大切な筋肉の一部で、以下のような重要な役割を果たしています。
- 内臓を支える
- 尿や便をコントロールする
- 骨盤の安定性を保つ
会陰リハビリとしてはとしてはおならを我慢するように肛門を5秒間閉めるように力を入れて下さい。
産後の尿漏れ予防になりますので、切開をされていない方にもおすすめです。
産後の骨盤が元に戻りにくい理由
リラキシンの継続分泌
授乳中もリラキシンは約3か月間分泌され続けます。本来であれば、この期間に骨盤は徐々に元の状態に戻ろうとします。
現代の育児環境の影響
しかし、現代では以下のような理由で骨盤が元に戻りにくくなっています:
- 産後すぐに家事や育児で忙しく動き回る
- 十分な休養が取れない
- 粉ミルクでの授乳により、自然な回復プロセスが阻害される
- 正しい姿勢を保つ時間が少ない
産後に起こりやすい症状
骨盤の歪みや不安定さにより、以下のような症状が現れることがあります:
身体的な症状
- 腰痛、恥骨痛
- 股関節の痛み
- 膝の痛み
- 肩こり、首こり
機能的な問題
- 尿漏れ
- 便秘
- 体型の変化(下腹部のぽっこり、お尻の形の変化)
特に注意したい尿漏れについて
会陰切開を行った方は、特に骨盤底筋群のリハビリが重要です。適切なリハビリを行わないと:
- 骨盤底筋群の機能が低下
- 尿をコントロールする力が弱くなる
- 咳やくしゃみ、重いものを持った時の尿漏れ
- 将来的な子宮脱のリスク増加
一会整骨院での産後骨盤矯正
当院では、産後のお母さんお一人お一人の状態に合わせた骨盤矯正を行っています:
個別評価
- 骨盤の歪みや傾きの詳細な検査
- 筋力バランスのチェック
- 日常生活での姿勢や動作の確認
総合的なアプローチ
- 手技による骨盤矯正
- 骨盤底筋群のリハビリ指導
- 正しい姿勢と動作の指導
- 自宅でできるエクササイズの提案
まとめ
産後の骨盤の変化は自然なことですが、現代の生活環境では適切なケアなしには元に戻りにくくなっています。特に会陰切開を経験された方は、将来の健康のためにも早期のリハビリが大切です。
横須賀市根岸町の一会整骨院では、産後のお母さんが健康で快適な毎日を過ごせるよう、専門的なサポートをご提供いたします。産後の体の不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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※産後の骨盤矯正は、医師の許可が出てから(通常産後1~2か月後)開始することをお勧めします。
