手術を検討されている方へ:坐骨神経痛・脊柱管狭窄症の本当の原因と当院の治療アプローチ

    はじめに

    「脊柱管狭窄症と診断されました」「坐骨神経痛がひどくて、医師から手術を勧められています」

    このような状況で、不安を抱えながらこのページをご覧になっている方も多いのではないでしょうか。手術という大きな決断を前に、「本当に手術しか選択肢はないのだろうか」「手術をすれば本当に治るのだろうか」と悩まれるのは当然のことです。

    一会整骨院には、病院で手術を勧められた方、あるいはすでに手術を受けたにもかかわらず痛みやしびれが改善しない方が数多く来院されます。そして多くの方が、手術をせずに、あるいは手術後の残存症状を改善することができています。

    なぜそのようなことが可能なのか。それは、腰部の脊柱管だけでなく、足先に至るまでの神経の通り道全体を評価し、本当の原因にアプローチするからです。

    このブログでは、手術を検討されている方、手術後も症状が残っている方に向けて、坐骨神経痛と脊柱管狭窄症の真実と、当院の治療アプローチについて詳しくお伝えします。

    手術後も症状が残る現実:データが示す真実

    手術の限界を知ることの重要性

    病院で「脊柱管狭窄症」「椎間板ヘルニア」と診断され、「手術をすれば良くなります」と言われると、多くの方は手術を受ければすべての症状が解消されると期待されます。しかし、実際のデータは異なる現実を示しています。

    医学研究によると、脊柱管狭窄症の手術後も、長期間の神経圧迫による神経機能の低下が完全には回復しないケースが少なくないことが報告されています。手術で神経の圧迫を解除しても、すでに受けたダメージが回復するとは限らないのです。

    シドニー大学の研究チームが医学誌「The BMJ」に発表した論文では、坐骨神経痛に対する手術治療の有効性について疑問が投げかけられています。この研究は、椎間板切除術などの手術が、必ずしも最良の選択肢とは言えない可能性を示唆しています。

    手術後も残る症状の実態

    手術を受けた方から、よくこのような声を聞きます:

    • 「手術後、腰の痛みは少し楽になったけど、足のしびれは変わらない」
    • 「以前のように長時間歩けるようになると期待していたのに、まだ歩くとすぐに痛くなる」
    • 「手術から半年経つけど、足の痛みやしびれが完全に取れない」
    • 「医師には手術は成功したと言われたけど、症状が残っている」

    これらは決して珍しいケースではありません。手術は脊柱管の狭窄部分を広げることはできても、それが必ずしも症状の完全な改善につながるわけではないのです。

    なぜこのようなことが起こるのでしょうか。その答えは、「坐骨神経が圧迫される場所は、腰だけではない」という事実にあります。

    坐骨神経痛の本当の原因:6つの神経絞扼部位

    腰だけを見ていては不十分

    多くの医療機関では、腰部のMRI検査で脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが見つかると、そこが痛みやしびれの原因だと判断します。そして手術でその部分を治療すれば症状が改善すると考えます。

    しかし、実際には坐骨神経が圧迫される可能性のある場所は、腰から足先まで複数存在します。腰の脊柱管だけを治療しても、他の場所で神経が圧迫されていれば、症状は残り続けるのです。

    これは、ホースに複数の詰まりがある状態を想像していただくとわかりやすいでしょう。一箇所の詰まりを取り除いても、他の場所に詰まりが残っていれば、水の流れは改善しません。神経も同じです。

    神経が絞扼される6つのポイント

    当院では、腰部を含めた6つの神経絞扼ポイントを詳細に評価し、それぞれに対して適切な治療を行います。

    1. 椎間孔(ついかんこう)

    椎間孔は、背骨の骨と骨の間にある隙間で、ここから神経根が出ていきます。脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアでは、この椎間孔で神経が圧迫されることがあります。病院での手術は主にこの部分を対象としています。

    しかし、椎間孔での圧迫が解除されても、症状が残る方がいるのはなぜでしょうか。それは、神経の通り道の他の場所でも圧迫が起きているからです。

    2. 大殿筋の奥(梨状筋症候群)

    お尻の奥には梨状筋という筋肉があり、坐骨神経はこの筋肉の下を通っています。梨状筋が硬くなったり、炎症を起こしたりすると、坐骨神経を圧迫します。これを「梨状筋症候群」と呼びます。

    この部分は脂肪も多くあり、硬くなった脂肪体が神経を圧迫することもあります。

    長時間座っていると症状が悪化する、お尻の奥が痛い、という方は、この部分での神経圧迫が関与している可能性が高いです。MRI検査では見つからないため、見過ごされることが多い部位です。

    3. 外側ハムストリング起始部

    太ももの裏側にあるハムストリング筋肉群の付着部付近で、坐骨神経が圧迫されることがあります。特に坐骨結節(座った時に椅子に当たる骨)周辺で神経が絞扼されやすい部位です。

    太ももの裏側に痛みやしびれが走る方、座ると太ももの裏が痛くなる方は、この部分の評価が必要です。

    4. ハムストリングの深層

    ハムストリング筋肉の深い層を坐骨神経が走行しています。筋肉の柔軟性が低下したり、筋膜の癒着が起きたりすると、この部分で神経が締め付けられます。

    膝の裏側や、ふくらはぎの症状がある方は、ハムストリング深層での神経の状態を確認する必要があります。

    5. 腓骨上部(総腓骨神経)

    膝の外側にある腓骨の頭部付近を、総腓骨神経(坐骨神経から分かれた枝)が走っています。この部分は皮膚のすぐ下を神経が通っているため、圧迫を受けやすい場所です。

    足首や足の甲、足の指に症状がある方、足首が上がりにくい方は、この部分での神経絞扼が考えられます。

    6. 複合部位:膝窩・足関節・足根管

    **膝の裏側(膝窩)**では、膝窩の脂肪体や腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)の起始部で神経が圧迫されることがあります。ふくらはぎの痛みやしびれが強い方は、この部分の評価が重要です。

    足関節前面では、浅腓骨神経や深腓骨神経が圧迫されることがあります。足の甲の感覚異常や痛みがある方は、この部分のチェックが必要です。

    内くるぶし周辺(足根管)では、脛骨神経が靭帯や筋肉に囲まれた狭いトンネルを通っており、ここで圧迫されると足の裏のしびれや痛みが生じます。これを「足根管症候群」と呼びます。

    なぜ病院では見逃されるのか

    これらの6つのポイントのうち、病院のMRI検査で評価されるのは主に1番目の椎間孔だけです。他の5つのポイントは、画像検査では評価が難しく、臨床的な徒手検査や触診によって判断する必要があります。

    そのため、多くの医療機関では腰部の問題だけに焦点が当てられ、腰から下の神経の通り道全体を評価することが見落とされているのが現状です。

    当院の治療アプローチ:全体を診る

    6つの絞扼部位すべてを評価

    一会整骨院では、初診時に腰部だけでなく、お尻から足先まで、坐骨神経の走行に沿って6つの神経絞扼ポイントすべてを詳細に評価します。

    具体的には以下のような検査を行います:

    • 問診:どの部分に、どのような症状があるか、どんな動作で悪化するか
    • 視診:姿勢の歪み、筋肉のバランス、歩行の様子
    • 触診:各絞扼ポイントの筋肉の硬さ、圧痛、神経の動き
    • 徒手検査:神経伸展テスト、筋力検査、各関節の動きの確認
    • 動作分析:どの動きで症状が誘発されるか

    これらの検査により、あなたの症状がどこから来ているのか、どの部位の神経絞扼が主な原因なのかを特定します。

    個別化された治療プラン

    評価の結果に基づき、一人ひとりに最適な治療プランを立てます。腰部だけでなく、絞扼が見られるすべての部位に対してアプローチします。

    当院の治療には以下のような手技が含まれます:

    • 神経モビライゼーション:神経の滑走性を改善し、癒着を解放する
    • 筋膜リリース:硬くなった筋膜をほぐし、神経の圧迫を軽減する
    • トリガーポイント療法:筋肉の硬結をほぐし、血流を改善する
    • 関節モビライゼーション:関節の動きを改善し、神経への負担を減らす
    • 姿勢・動作指導:日常生活での神経への負担を減らす

    手術では届かない、筋肉や筋膜、軟部組織レベルでの神経の絞扼に対して、徒手療法により直接アプローチすることができます。

    再発防止のためのセルフケア指導

    症状を改善するだけでなく、再発を防ぐことも重要です。当院では、ご自宅でできるストレッチやエクササイズ、日常生活での注意点などを丁寧にお伝えします。

    神経が圧迫されにくい姿勢や動作を身につけることで、長期的な改善を目指します。

    こんな方に来院していただきたい

    手術を勧められているが迷っている方

    「本当に手術しか方法はないのだろうか」と悩まれている方は、まず当院にご相談ください。手術は一度受けると元には戻せません。手術前に、他の治療の可能性を探ってみることをお勧めします。

    当院での治療により症状が改善すれば、手術を回避できる可能性があります。また、もし手術が必要な状態だとしても、手術前に神経の滑走性を改善しておくことで、手術後の回復が早まる効果も期待できます。

    手術後も症状が残っている方

    「手術は成功したと言われたけど、まだ痛みやしびれがある」という方こそ、当院の治療が適しています。

    前述の通り、手術で腰部の圧迫を解除しても、他の5つのポイントでの神経絞扼が残っていれば、症状は持続します。当院では、手術でアプローチできなかった部位を評価し、治療することができます。

    実際に、手術後の残存症状に悩んでいた多くの方が、当院の治療で改善されています。

    長年の慢性症状に悩んでいる方

    「もう何年も坐骨神経痛に悩んでいる」「いろいろな治療を試したけど良くならない」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

    長年の症状の場合、複数の絞扼ポイントが関与していることが多く、全体を評価することで初めて原因が明らかになることがあります。

    実際の症例から

    60代男性:脊柱管狭窄症で手術を勧められた

    病院で脊柱管狭窄症と診断され、「間欠性跛行(歩くとすぐに足が痛くなり休憩が必要になる症状)がひどいので手術を勧める」と言われて来院された60代の男性。

    評価の結果、椎間孋での圧迫に加えて、梨状筋症候群と総腓骨神経の絞扼が見られました。特にお尻の筋肉の硬さが強く、長時間座っていることが多い生活習慣が症状を悪化させていました。

    治療では、梨状筋を中心とした筋膜リリースと、総腓骨神経へのモビライゼーションを重点的に行いました。また、座り方の指導とストレッチを実践していただきました。

    8回の治療後、間欠性跛行が大幅に改善し、以前は100mほどで休憩が必要だったのが、500m以上連続で歩けるようになりました。現在は手術を受けずに、日常生活を問題なく送られています。

    50代女性:椎間板ヘルニア手術後も残るしびれ

    1年前に椎間板ヘルニアの手術を受けたものの、足のしびれが取れずに悩んでいた50代の女性。医師からは「手術は成功している。時間が経てば改善するかもしれない」と言われていました。

    詳しく評価すると、ハムストリング深層での神経絞扼と、足根管症候群が見られました。手術で腰部の圧迫は解除されていましたが、太ももと足首での神経の癒着が残っていたのです。

    治療では、ハムストリングの筋膜リリースと、足根管周辺の軟部組織へのアプローチを行いました。また、神経の滑走性を改善するエクササイズを指導しました。

    10回の治療で、長年悩んでいた足のしびれがほぼ消失しました。「もっと早く知っていれば」と喜ばれていました。

    手術という選択の前に

    手術を完全に否定するわけではありません。脊椎の不安定性が強い場合や、急速に進行する麻痺がある場合など、手術が必要なケースも確かに存在します。

    しかし、多くの場合、手術は最後の選択肢であるべきです。体にメスを入れることなく改善できる可能性があるなら、まずそれを試してみる価値があります。

    また、もし最終的に手術を受けることになったとしても、手術前に全身の神経の状態を整えておくことで、手術後の回復がスムーズになる可能性があります。

    当院が選ばれる理由

    1. 徹底的な評価

    腰部だけでなく、足先まで、神経の走行全体を詳細に評価します。多くの治療院では見落とされがちな、複数の絞扼ポイントを発見できます。

    2. 根本原因へのアプローチ

    痛みのある部分だけを治療するのではなく、症状を引き起こしている根本原因に対してアプローチします。

    3. 豊富な臨床経験

    神経絞扼に対する治療の豊富な経験があり、手術を勧められた方、手術後も症状が残る方を数多く診てきました。

    4. わかりやすい説明

    専門用語をできるだけ避け、患者さんが理解しやすい言葉で、現在の状態と治療方針を説明します。

    5. アフターフォロー

    治療後も、セルフケアの方法を丁寧に指導し、再発防止をサポートします。

    治療の流れ

    1. 初回カウンセリング:現在の症状、これまでの経過、病院での診断内容などを詳しくお伺いします
    2. 詳細な評価:6つの神経絞扼ポイントすべてを検査し、原因を特定します
    3. 説明:評価結果をわかりやすく説明し、治療プランをご提案します
    4. 治療:その日から治療を開始します
    5. セルフケア指導:ご自宅でできるケア方法をお伝えします
    6. 継続治療:症状の変化を見ながら、必要な回数の治療を行います

    よくある質問

    Q: 何回くらい通う必要がありますか?

    A: 症状の程度や期間により個人差がありますが、多くの方は週1〜2回の治療を、1〜3ヶ月程度継続することで改善が見られます。初回の評価後、おおよその治療期間をお伝えします。

    Q: 痛い治療ですか?

    A: 基本的に痛みを我慢していただくような治療は行いません。筋膜リリースなどで、多少の「痛気持ちいい」感覚はありますが、患者さんの状態を見ながら強さを調整します。

    Q: 保険は使えますか?

    A: 症状や治療内容により、健康保険が適用できる場合もあります。詳しくはお問い合わせください。

    Q: 病院の治療と並行できますか?

    A: はい、可能です。投薬治療やリハビリなど、病院での治療と当院の治療を並行している方も多くいらっしゃいます。

    Q: MRIなどの画像は必要ですか?

    A: 当院は画像に映らない筋肉や神経への走行に対して施術を行いますので必要ありません。

    まとめ:あなたの選択肢を広げるために

    坐骨神経痛や脊柱管狭窄症で「手術しかない」と言われても、実際には他の選択肢が存在します。腰部だけでなく、神経の通り道全体を評価し、適切に治療することで、手術を回避できる可能性があります。

    また、すでに手術を受けた方でも、残存症状の原因が他の絞扼ポイントにあれば、改善の余地は十分にあります。

    「手術は怖い」「手術後も良くならなかったらどうしよう」と不安を抱えている方、「手術したのに治らない」と諦めかけている方、一度当院にご相談ください。

    一会整骨院は、神奈川県横須賀市根岸町5丁目にあり、駐車場は2台分用意してあります。予約制なので待ち時間でイライラすることもありません。

    あなたの痛みやしびれから解放され、以前のような快適な生活を取り戻すお手伝いをさせていただきます。手術という大きな決断の前に、あるいは手術後の残存症状に悩んでいる方は、ぜひ一度、当院の門を叩いてみてください。

    皆様のご来院を心よりお待ちしております。


    一会整骨院 〒239-0807 神奈川県横須賀市根岸町5-21-38 奥山ビル1F右
    ☎046-845-917
    ご予約LINE,MAIL=https://ichie21.net/contact/

    ※ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブサイトから承っております。
    ※初回はカウンセリングと評価を含めて、60分程度のお時間をいただいております。