右肩が痛い!考えられる原因と今すぐできる対処法を解説

    こんにちは。横須賀市根岸町の一会整骨院です。
    「右肩だけが痛む」「腕を上げると痛い」――そんな症状でお悩みではありませんか?

    多くの方が「肩こりだろう」と考えがちですが、右肩の痛みには様々な原因が隠れています。今回は、右肩の痛みを引き起こす代表的な原因から、ご自身でできるチェック方法、すぐに試せる対処法まで詳しくお伝えします。
    Marco Adriani, Maristella Francesca Saccomanno, Marcello Motta, Stefano Galli, Giuseppe Milano.Reliability of Magnetic Resonance Imaging Criteria for the Preoperative Assessment of Rotator Cuff Tears: A Systematic Review.American Journal of Sports Medicine,2024,52,3,p.845-858

    Edivando de Moura Barros, Elzir Finizola Costa, Fabio Teruo Matsunaga, Milla Pompilio da Silva, Eiffel Tsuyoshi Dobashi, Marcel Jun Sugawara Tamaoki.EFFECTIVENESS OF ORAL MEDICATIONS IN THE PERIOPERATIVE PERIOD OF ROTATOR CUFF INJURIES – SYSTEMATIC REVIEW.Acta Ortop Bras,2025,33,2,p.e286067

    右肩の痛みを引き起こす5つの原因

    1. 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

    40代から50代に多く見られる症状で、肩の周辺組織に炎症が生じることで痛みが現れます。

    時期による症状の変化

    • 炎症期:鋭い痛みが特徴。夜中に痛みが強くなる「夜間痛」に悩まされる方が多い
    • 拘縮期:激しい痛みは減るが、肩が動かしにくくなる
    • 回復期:徐々に痛みが和らぎ、可動域も広がっていく

    2. 腱板損傷・石灰沈着

    肩を安定させる重要な筋肉の腱に問題が生じている状態です。

    腱板損傷

    • 肩の腱が切れたり傷ついたりした状態
    • 他動運動では上がるが、自分では「腕が上がらない」という症状が顕著

    石灰沈着性腱板炎

    • 腱の中にカルシウムが蓄積する状態
    • 突然の激痛を伴うことがある

    3. 首からくる痛み(頸椎の問題)

    意外かもしれませんが、肩の痛みの原因が「首」にあるケースは非常に多いです。

    こんな症状はありませんか?

    • 首から肩、腕、指先まで痛みが広がる
    • 特定の首の動きで痛みが増す
    • くしゃみや咳で肩に響く
    • 腕に力が入りにくい
    • 細かい作業がしづらい

    これらの症状は、首の骨(頸椎)の変形や、椎間板が飛び出して神経を圧迫していることが考えられます。

    4. 内臓からの関連痛

    頻度は高くありませんが、内臓の異常が肩の痛みとして現れることがあります(関連痛)。

    右肩と関連する内臓

    • 肝臓・胆のう:右肩や右肩甲骨周辺の痛み
    • :肩や腕への神経を刺激

    こんな時は要注意

    • 肩を動かしても痛みが変わらない
    • 睡眠時、痛みで起きる
    • 安静にしていても痛む
    • 発熱や全身のだるさを伴う
    • 脂っこい食事後に症状が出る

    5. ストレスが原因の痛み

    検査で異常が見つからないのに痛みが続く場合、精神的なストレスが関係している可能性があります。

    ストレスが痛みを生むメカニズム

    1. 自律神経の乱れで筋肉が常に緊張
    2. 血流が悪くなり筋肉が硬くなる
    3. 脳が痛みを感じやすい状態になる

    症状から原因を探る

    動かすと痛い

    どんな動作で痛みますか?

    • 洗濯物を干す時
    • 服の着脱
    • 髪を洗う・とかす
    • 背中のファスナーを上げる

    これらの動作で痛む場合、肩の関節や周辺の筋肉・腱に問題がある可能性が高いです。

    しびれや脱力感がある

    こんな症状はありませんか?

    • ピリピリとしたしびれ
    • ペットボトルの蓋が開けにくい
    • 箸がうまく使えない
    • ボタンをかけるのが困難
    • 首を反らすと症状が強まる

    これらは、首の神経が圧迫されているサインです。放置せず、早めの対処が必要です。

    夜も眠れないほど痛い

    寝ている時も痛む「夜間痛」は、肩関節内で強い炎症が起きているサインです。

    夜間痛が出やすい状態

    • 四十肩・五十肩の急性期
    • 石灰沈着性腱板炎
    • 腱板損傷

    セルフチェック表

    ズキズキ脈打つ痛み

    • 痛みの種類:炎症性
    • 考えられる原因:四十肩・石灰沈着

    腕のしびれ・力が入らない

    • 痛みの種類:神経性
    • 考えられる原因:首の問題

    夜間の強い痛み

    • 痛みの種類:炎症性
    • 考えられる原因:腱板損傷・急性炎症

    動かしても変わらない痛み

    • 痛みの種類:内臓関連
    • 考えられる原因:肝臓・肺・胆のうの異常

    今すぐできる対処

    応急処置の基本

    1. 安静にする

    • 痛みを引き起こす動作を避ける
    • 重い物を持たない
    • 腕を高く上げる動作を控える

    2. 冷やす(急性期):明らかな外傷の原因がある場合

    • 痛みが出た直後
    • 肩が熱を持っている時
    • ズキズキと脈打つ痛みがある時

    方法:氷のうをタオルで包み、15~20分を目安に冷やす

    3. 湿布を活用

    • 炎症を抑える効果が期待できる
    • 冷感タイプと温感タイプはどちらでもよい

    痛みが落ち着いてからのストレッチ:四十肩五十肩の場合

    振り子運動

    1. テーブルに痛くない方の手をつく
    2. 前かがみになり、痛む方の腕を脱力
    3. 腕の重みで前後・左右・円を描くように小さく揺らす

    壁を使った運動

    1. 壁に向かって立つ
    2. 痛む方の指先を壁につける
    3. 指を壁で歩かせるように少しずつ腕を上げる
    4. 気持ちよく伸びる高さで10秒キープ

    生活習慣の見直し

    姿勢の改善

    • デスクワーク時は背筋を伸ばす
    • モニターは目線の高さに
    • スマートフォンは顔の高さで操作

    体を冷やさない

    • 入浴で血行促進
    • 肩周りを温める
    • 冷房対策を忘れずに

    適度な運動

    • ウォーキングなどの全身運動
    • 血流促進で筋肉の緊張緩和
    • 無理のない範囲で継続

    一会整骨院でのアプローチ

    当院では、右肩の痛みに対して以下のような施術を行っています。

    1. 詳細な状態確認

    • いつから、どのような痛みか
    • どんな動作で痛むか
    • 日常生活への影響

    2. 全身バランスの評価

    • 姿勢のチェック
    • 首や背骨の状態確認
    • 筋肉の緊張度評価

    3. 個別対応の施術

    • 骨盤矯正
    • 各関節の調整
    • 筋肉の緊張緩和
    • 姿勢改善のアドバイス

    当院では痛む箇所だけでなく、痛みの原因となる原因に着目して施術をしています。
    施術の一例↓↓

    4. セルフケア指導

    • 自宅でできるストレッチ
    • 日常生活での注意点
    • 再発予防のアドバイス

    こんな症状はすぐに病院を受診してください

    • 日中は痛みがないが、食後や睡眠時に痛みがでる
    • 発熱や全身のだるさを伴う

    このような場合は肩の問題でなく、内臓疾患が原因である可能性が高く整骨院では対応できません。

    過去にも背中の痛みが心筋梗塞で大動脈瘤であった例が御座います。


    まとめ

    右肩が痛い、腕が上がらない──そんな症状には肩関節周囲炎や腱板損傷、首の神経圧迫、内臓関連痛、ストレスなど多様な原因があります。痛み方・部位・しびれの有無で原因を見分け、急性期は冷却と安静を徹底。慢性痛には血行改善と姿勢修正が効果的です。一会整骨院では原因を見極め、筋緊張緩和と再発予防まで丁寧に施術します。