【横須賀市】下肢静脈瘤の足のだるさ・むくみは整骨院ではなく専門医へ

    〜マッサージで悪化する前に正しい診断を〜

    こんにちは。横須賀市根岸町の一会整骨院です。
    先日、飛び込みの患者さんから下肢静脈瘤の相談を受けました。

    結論から言うと、下肢静脈瘤は整骨院や整体ではしません。専門医師の治療となります。
    その理由を説明するブログとなっておりますm(_ _”m)


    ■ 下肢静脈瘤とは?

    「最近、足がだるい」「ふくらはぎが重い」「血管が浮き出てきた」
    そんな症状がある方は、**下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)**かもしれません。

    下肢静脈瘤とは、足の静脈にある逆流防止弁が壊れて、血液が逆流し、静脈がふくらむ病気です。
    本来、足の血液は重力に逆らって心臓へ戻りますが、弁が壊れると血液が足にたまり、
    次のような症状を起こします。

    • 足のだるさ・重さ
    • 夕方になるとむくむ
    • 夜中のこむら返り
    • 皮膚のかゆみ・色素沈着
    • 血管がボコボコ浮き出る

    放置すると**皮膚炎や潰瘍(かいよう)**に進行することもあります。


    ■ 下肢静脈瘤が起こるしくみ

    私たちの脚には、「深部静脈」と「表在静脈」の2つの血管が流れています。
    下肢静脈瘤は主に表在静脈の弁が壊れることで血液が逆流し、血管が膨らんでしまう病気です。

    健康な状態では、静脈弁が血液を“上向きだけ”に流すように働きます。
    しかし、長時間の立ち仕事や加齢、妊娠・出産などでこの弁が壊れると、
    血液が下に逆流して溜まりやすくなります。

    すると静脈が次第に伸び、蛇行してコブのようにふくらみ、見た目にもわかるようになります。
    また、血液のうっ滞が続くと皮膚に炎症を起こし、かゆみ・色素沈着・湿疹・潰瘍といった
    皮膚トラブルを引き起こすこともあります。


    ■ 下肢静脈瘤になりやすい人

    次のような方は下肢静脈瘤が起こりやすい傾向があります。

    • 長時間の立ち仕事(販売・美容師・看護師など)
    • 妊娠・出産を経験された女性
    • 家族に静脈瘤がある方(遺伝的要素)
    • 運動不足・肥満傾向の方
    • 加齢によって筋肉や血管が弱くなっている方

    ふくらはぎの筋肉は“血液を押し上げるポンプ”の役割を担っています。
    その筋力が低下することも、静脈瘤を悪化させる要因になります。


    ■ 整骨院でのマッサージはNG

    「足がだるいから整骨院でマッサージしてもらおう」と思われる方も多いですが、
    下肢静脈瘤は筋肉ではなく血管の問題です。

    強い圧やマッサージは、静脈内の逆流を助長し、
    血管がさらに膨らむ・炎症が悪化するリスクがあります。

    そのため当院では、下肢静脈瘤が疑われる方に対しては施術を行わず、
    血管外科・循環器外科など専門医での検査・治療をおすすめしています。


    ■ 医療機関で行う検査方法

    下肢静脈瘤かどうかは、見た目でもわかると思いますが、
    専門医では次のような検査を行います。

    ● 問診・視診・触診

    足のだるさ・むくみの程度、立ち仕事の有無、家族歴などを確認します。
    皮膚の色、腫れ、血管の浮き具合を見て進行度を判断します。

    ● 超音波(エコー)検査

    静脈瘤診断の基本検査です。
    立った状態で行い、血液が逆流していないか・どこの静脈で弁が壊れているかを確認します。
    痛みもなく、放射線も使わない安全な検査です。

    この検査で

    • どの静脈に逆流があるか
    • 逆流の強さ
    • 血栓の有無
      などを詳しく調べ、治療方針が決まります。

    ■ 主な治療法

    症状や進行度に応じて、医療機関では以下の治療が行われます。

    ① 保存療法(軽症の場合)

    • 弾性ストッキングの着用:血液の逆流を防ぎ、むくみを改善
    • 足の挙上:寝るときに足を少し高くして血流を助ける
    • ふくらはぎ運動:つま先立ち・ウォーキングなどでポンプ作用を強化

    ② 根本治療(中〜重症の場合)

    • 硬化療法:薬剤を注入して不要な静脈を閉じる
    • 血管内焼灼術(レーザー・高周波):細い管を入れて静脈内から焼灼
    • ストリッピング手術:古い静脈を抜去(現在は減少傾向)

    どの治療も血管外科・循環器外科で受ける事ができます。


    ■ 自宅でできる予防・ケア

    治療だけでなく、日常生活でのケアも大切です。

    • 長時間立ちっぱなし・座りっぱなしを避ける
    • 1時間に一度はつま先立ち運動や足首回しをする
    • 就寝時に足を10cmほど高くする
    • 弾性ストッキングを正しく着用
    • 軽い運動やウォーキングで血行を促進

    これらを続けることで、静脈瘤の進行を防ぐ助けになります。


    ■ まとめ 〜整骨院ではなく専門医へ〜

    下肢静脈瘤による「足のだるさ」「むくみ」は、筋肉の疲れではなく、
    静脈弁の異常による血液のうっ滞が原因です。

    整骨院でのマッサージは適応外であり、悪化のリスクがあります。
    気になる症状がある方は、早めに血管外科・循環器外科での検査を受けましょう。

    当院では、静脈瘤が疑われる方に対しては無理に施術を行わず、
    安全を第一に医療機関での受診をおすすめしています。


    ■ 横須賀市で足のだるさ・むくみでお悩みの方へ

    「最近、足が重い」「血管が浮き出てきた気がする」
    そんな違和感を感じたら、放置せず早めに相談してください。