
総腓骨神経(浅腓骨神経・深腓骨神経)障害について
こんにちは。横須賀市根岸町の一会整骨院です。
「歩いているとつま先が引っかかる」「足の甲がしびれる」「足首を上げづらい」
このような症状がある場合、総腓骨神経のトラブルが関係していることがあります。
本日は、患者さんからもご質問の多い総腓骨神経・浅腓骨神経・深腓骨神経の症状と原因、病院での薬、保存療法での回復期間について、できるだけわかりやすく解説します。
◆ 総腓骨神経とは?
総腓骨神経は、太ももの後ろを通る坐骨神経が膝の外側付近で分かれた枝です。
この総腓骨神経はさらに2つに分岐します。
● 浅腓骨神経
主に「すねの外側〜足の甲の感覚」を担当します。
● 深腓骨神経
足首や足指を“上に上げる筋肉”を支配する神経です。
神経がどの部分で障害を受けるかで、症状が大きく変わります。
◆ 症状の違い
● 総腓骨神経が障害された場合
- 足首・足指を上げにくい(下垂足)
- つま先が引っかかりやすい(鶏歩)
- すねの外側〜足の甲のしびれ・感覚低下
● 浅腓骨神経の障害
- すねの外側〜足の甲のしびれ
- 皮膚の感覚異常が中心
- 筋力低下はほぼなし
● 深腓骨神経の障害
- 足首や足指の背屈が弱くなる
- つまずきやすい
- 足の甲の深い部分の痛み・違和感
「足の甲のしびれ」「足首が上がらない」「歩きにくい」は腓骨神経の典型症状と言えます。
◆ なぜ起こる?(原因)
総腓骨神経は、膝の外側の“腓骨頭”の部分で皮膚のすぐ下を浅く通るため、圧迫に非常に弱い神経です。
主な原因は以下の通りです。
● ① 長時間の圧迫
- 足を組む癖
- しゃがみ込み作業
- 膝をつく姿勢
- ギプス・装具・きつい靴 など
上記のように日常生活での負担が神経の圧迫を引き起こしている場合が多いです。
● ② 外傷
- 膝の捻挫
- 腓骨頭付近の骨折
- 膝周囲の打撲
● ③ 代謝的な問題
- 糖尿病
- 甲状腺機能低下症
- ビタミンB12欠乏症
- 膠原病
こうした原因が重なることで、神経に負担がかかり症状が出ます。
◆ 病院で処方される主な薬
神経の再生を促したり、痛み・しびれを軽減する目的で処方されることがあります。
- ビタミンB12(メコバラミン)
神経の修復を助ける - 消炎鎮痛薬(ロキソニンなど)
炎症・腫れの軽減 - 神経痛治療薬(プレガバリンなど)
しびれ・神経痛の抑制 - ステロイド(場合により)
強い炎症があるときに短期使用
薬はあくまでサポートであり、根本は“神経への圧迫を取り除くこと”です。
◆ 保存療法と回復期間
総腓骨神経の障害は、多くが保存療法で改善が見込める症状です。
当院では以下のような施術を中心に行います。
● ① 神経周囲の循環改善
姿勢改善や筋膜施術で腓骨頭周囲の緊張を取り、神経への負担を軽減します。
● ② 足首・膝の動きの改善
可動域を整え、歩行しやすい状態を作ります。
● ③ 姿勢・生活動作の指導
「足を組まない」「きつい靴を避ける」など、再発予防のアドバイスも重要です。
◆ 回復期間の目安
症状の重さにより異なりますが、一般的(日本整形外科)
- 軽症:2週間〜2ヶ月
- 中等度:3〜6ヶ月
- 重度:6ヶ月〜1年以上
神経は回復に時間がかかる組織です。
しかし早めに適切な施術・生活改善を行えば、回復速度は大きく変わります。
◆ まとめ
- 足のしびれ・足首が上がりにくい場合は「総腓骨神経」のトラブルを疑う
- 多くは圧迫が原因
- 薬は補助であり、姿勢・生活改善が根本対策
- 保存療法で良くなるケースが多い
- 早めの対応が回復の近道
「つま先が引っかかる」「足の甲がしびれる」といった症状がある方は、早めにご相談ください。
一会整骨院では、原因をしっかり見極め、一人ひとりに合わせた施術をご提案いたします。
院情報・アクセス
院詳細
| 店舗名 | 一会整骨院 |
|---|---|
| 営業時間 | 午前8:30~12:30 午後15:00~20:00 水曜日、土曜日は午前診療のみ |
| 定休日 | 日曜、祝日 |
| 住所 | 〒239-0807 神奈川県横須賀市根岸町5-21-38 奥山ビル1階右号室 |
| 交通 | バス停「妙真寺」徒歩5分 |
| 駐車場 | 2台 |
| 電話番号 | 046-845-9171 |
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