
こんにちは。神奈川県横須賀市根岸町の一会整骨院、杉田です。
「肩が痛くて腕が上がらない…」 「服を着替えるのがつらい」 「夜、寝返りで目が覚める」
このような症状が出ると、多くの方が「四十肩(五十肩)かな?」と考えられるのではないでしょうか。
しかし、実は肩が上がらなくなる原因は四十肩・五十肩だけではありません。原因を正しく見極めないまま対処してしまうと、回復が遅れたり、痛みが長引いたりすることもあるのです。
今回は、肩の痛みで腕が上がらなくなる本当の原因と、当院での正しいアプローチについて詳しくお伝えします。
四十肩・五十肩とは?
正式名称は「肩関節周囲炎」
四十肩・五十肩は、医学的には**「肩関節周囲炎」または「癒着性肩関節包炎(凍結肩)」**と呼ばれる疾患です。
どんな病態?
肩関節を包む関節包(袋状の組織)、靭帯、周辺の筋肉などに炎症が起こり、その後癒着(くっついてしまうこと)が生じる状態です。
四十肩・五十肩の特徴的な症状
- 腕を上げると強く痛む
- 後ろに手を回せない(エプロンが結べない)
- 夜間痛がある(寝ている時に痛みで目が覚める)
- 肩の可動域が著しく制限される=90度以上腕が上がらない
- 徐々に症状が進行する
四十肩・五十肩の経過
典型的には3つの時期を経て回復します:
1. 炎症期(急性期):2〜9ヶ月
- 激しい痛み
- 夜間痛が強い
- 安静時も痛む
2. 拘縮期(慢性期):4〜12ヶ月
- 痛みは少し落ち着く
- 肩が動かなくなる(可動域制限)
- 日常生活に支障
3. 回復期:6〜24ヶ月
- 徐々に可動域が改善
- 痛みも軽減
上記のように回復にもかなりの個人差がある症状です。
重要:肩の痛み=すべて四十肩・五十肩ではない
ここが最も大切なポイントです。
実際に当院に来られる「肩が上がらない」患者さんの中で、真の四十肩・五十肩は約30〜40%程度です。残りの60〜70%は、別の原因があります。
原因が違えば、対処法も全く異なります。間違った対処をすると、症状が悪化したり、回復が遅れたりする可能性があるのです。
四十肩・五十肩以外に考えられる原因
原因1:腱板損傷・腱板炎
腱板とは? 肩を動かし、安定させる4つのインナーマッスル(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱の総称です。
どんな状態? この腱板が傷ついたり(損傷)、炎症を起こしたり(腱板炎)する状態です。
特徴的な症状
- 腕を上げる途中(60〜120度付近)で強く痛む
- 腕を下ろす時にガクンとなる
- 力が入りにくい、力が抜ける感じ
- 特定の角度で痛みが出る=90度以上腕が上がらない
- 夜間痛がある(四十肩と似ている)
原因
- スポーツでの使いすぎ
- 転倒などの外傷
- 加齢による変性
- 日常動作の積み重ね(重い物を持つなど)
四十肩との違い
- 四十肩:全方向の動きが制限される。他の人に挙げてもらっても制限を受けます。
- 腱板損傷:特定の角度や動きで痛む
原因2:首や背中からくる肩の痛み
意外に多いのが、首・背中の問題が原因で肩に痛みが出ているケースです。
どんな状態?
- 頸椎(首の骨)の歪みや変形
- 頸椎椎間板の問題
- 首から出る神経の圧迫
- 胸椎(背中の骨)の硬さ
- 姿勢不良による筋肉の緊張
こんな習慣がある方は要注意
- 長時間のデスクワーク
- スマートフォンの使いすぎ
- 猫背姿勢
- 前かがみ作業が多い
特徴的な症状
- 肩だけでなく首や肩甲骨周辺も痛い
- 腕や手にしびれがある
- 首を動かすと肩の痛みが変化する
- 特定の姿勢で症状が悪化・軽減する
この場合の重要ポイント 肩だけをマッサージしても改善しにくいのが特徴です。首や背中、姿勢全体へのアプローチが必要です。
原因3:肩関節の使い方のクセ・動作パターンの問題
過去のケガや無意識の体の使い方のクセによって、肩に負担が集中していることがあります。
こんなクセはありませんか?
- 片側ばかりで荷物を持つ
- いつも同じ側で横向きに寝る
- 利き手ばかり使う
- 同じ動作の繰り返し作業
- 身体の左右差が大きい
特徴的な症状
- 徐々に痛みが出てきた
- 特定の動作で痛む
- 左右で肩の高さが違う
- 姿勢の歪みがある
原因4:石灰沈着性腱板炎
どんな状態? 腱板にカルシウムが沈着(石灰化)し、それが炎症を起こす状態です。
特徴的な症状
- 突然の激痛(夜中に突然痛みで目が覚めるなど)
- じっとしていても痛い
- 肩を全く動かせない
- レントゲンで白い影が見える
四十肩との違い
- 四十肩:徐々に痛みが増す
- 石灰沈着:突然の激痛
治療法としては整形外科での注射。整骨院や整体では対応出来ません。
原因5:肩峰下インピンジメント症候群
どんな状態? 肩を上げる時に、腱板が肩峰(肩甲骨の突起)と上腕骨の間に挟まれて痛む状態です。
特徴的な症状
- 腕を上げる途中(60〜120度)で痛む
- 完全に上げきると痛みが和らぐ
- 腕を下ろす時も同じ角度で痛む
痛いからといって「動かさない」は逆効果?
多くの方が「痛いから安静にしよう」と、肩を動かさなくなります。
しかし、必要以上に動かさないことが、かえって回復を遅らせることもあります。
動かさないことのリスク
- 拘縮(関節が固まる)が進む
- 関節包が癒着
- 可動域がさらに制限される
- 回復に時間がかかる
- 筋力が低下する
- 使わない筋肉は衰える
- 肩の安定性が低下
- さらに痛めやすくなる
- 痛みに敏感になる
- 脳が痛みを記憶する
- 少しの動きでも痛く感じるように
ただし、注意が必要!
以下のような対処は逆効果になることも:
- ✗ 無理なストレッチ
- ✗ 強引な体操
- ✗ 痛みを我慢して動かす
- ✗ 自己流のリハビリ
原因を見極めたうえでの適切なケアが重要なのです。
一会整骨院の肩の痛みへの考え方
当院では、「肩が痛い=肩だけの問題」とは考えません。
当院の評価ポイント
1. 首・背中・姿勢のチェック
- 頸椎の状態
- 胸椎の可動性
- 姿勢のバランス
- 肩甲骨の動き
2. 身体全体のバランス
- 骨盤の歪み
- 左右差
- 重心の偏り
- 体幹の安定性
3. 神経・筋肉の働き
- 神経の圧迫の有無
- 筋力バランス
- 動作パターン
- 筋膜の状態
4. 生活習慣の確認
- 仕事内容
- 日常動作
- 睡眠姿勢
- 過去のケガ
これらを総合的に確認し、なぜ肩に負担がかかっているのかを見極めます。
原因が分かることで可能になること
✓ 最適な施術方法の選択 ✓ 回復までの期間の予測 ✓ 正しいセルフケアの指導 ✓ 再発予防のアドバイス
一会整骨院での施術アプローチ
1. 四十肩・五十肩の場合
時期に合わせたアプローチ
炎症期(急性期)
- 炎症を抑える施術
- 無理に動かさない
- 痛みの軽減を優先
- 日常生活指導
拘縮期(慢性期)
- 関節の可動域改善
- 筋膜リリース
- 肩甲骨の動き改善
- 段階的な運動療法
回復期
- 筋力強化
- 動作パターンの改善
- 再発予防指導
2. 腱板損傷・腱板炎の場合
- 腱板への負担軽減
- 肩甲骨の位置調整
- インナーマッスルの強化
- 動作指導
3. 首・背中が原因の場合
- 頸椎・胸椎の調整
- 姿勢改善
- 神経の圧迫解放
- 首や背中の筋肉の緊張緩和
4. 動作パターンの問題の場合
- 体の使い方の再教育
- 左右バランスの調整
- 体幹の安定性向上
- 日常動作指導
こんな症状は一度ご相談ください
- 肩の痛みが3週間以上続いている
- 腕が途中までしか上がらない
- 病院で「年齢のせい」と言われた
- 湿布や痛み止めで変化がない
- 注射を何度も打っているが良くならない
- 夜間痛で眠れない
- 服の着脱が困難
- 肩だけでなく首や腕にも症状がある
その肩の痛み、本当の原因は別のところにあるかもしれません。
まとめ
肩の痛みで腕が上がらない原因は、四十肩・五十肩だけではありません。
- 腱板損傷・腱板炎
- 首や背中の問題
- 動作パターンの問題
- 石灰沈着性腱板炎
- インピンジメント症候群
など、様々な原因が考えられます。
正しい原因を知り、適切なケアを行うことが、回復への近道です。
「なかなか良くならない」 「本当の原因を知りたい」 「根本から改善したい」
そんな方は、ぜひ一度当院にご相談ください。 一人ひとりの状態を丁寧に評価し、最適なアプローチをご提案いたします。
院情報・アクセス
院詳細
| 店舗名 | 一会整骨院 |
|---|---|
| 営業時間 | 午前8:30~12:30 午後15:00~20:00 水曜日、土曜日は午前診療のみ |
| 定休日 | 日曜、祝日 |
| 住所 | 〒239-0807 神奈川県横須賀市根岸町5-21-38 奥山ビル1階右号室 |
| 交通 | バス停「妙真寺」徒歩5分 |
| 駐車場 | 2台 |
| 電話番号 | 046-845-9171 |
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参考文献
Neviaser AS, Neviaser RJ. (2011). Adhesive capsulitis of the shoulder. Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons, 19(9), 536-542.
Kelley MJ, Shaffer MA, Kuhn JE, et al. (2013). Shoulder pain and mobility deficits: adhesive capsulitis. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 43(5), A1-A31.
手島貴範, 菅谷啓之, 筒井廣明. (2014). 五十肩の病態と治療. 肩関節, 38(2), 427-430.
