MRIでヘルニアと診断されたのに症状がない?

    ブログをご覧いただき有難う御座います。横須賀市の一会整骨院です。
    今回はヘルニアと診断された患者さんに向けての内容となります。

    ヘルニアと診断されても、前屈は痛みが出ない方も多く、整形外科の診断と日常生活での所見に差があるケースを多く経験していますのでそのアンサーブログになればと思いますm(_ _”m)

    〜画像所見と臨床症状が一致しない理由〜

    「MRIで椎間板ヘルニアと診断されたのに、前屈しても痛くない」
    「SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)も陰性なのに、本当にヘルニアなの?」

    このようなケースは、臨床の現場では決して珍しくありません
    実は、“画像ではヘルニアだが症状が出ていない”人は一定数存在することが、研究でも明らかになっています。


    画像上ヘルニアがあっても無症状の割合はどのくらい?

    健常者を対象とした研究では、以下のような報告があります。

    • 20〜30代:30%前後にヘルニア様所見
    • 40代:40〜50%
    • 60代以上:60%以上

    つまり、痛みがまったくない人の半数近くがMRI上は“ヘルニア所見”を持っているということです。

    👉 「ヘルニア=必ず痛みが出る」わけではないという点が、非常に重要です。


    なぜ画像と症状が一致しないのか?

    ① 神経を「実際には圧迫していない」ことが多い

    MRIではヘルニアが見えても、

    • 神経根に接触していない
    • 圧迫が軽度
    • 炎症が起きていない

    場合は、症状が出ないことが多いです。

    “出っ張っている=悪い”ではなく、“神経症状を出しているか”が本質です。


    ② 痛みの原因は「ヘルニア以外」のことも多い

    腰や下肢の痛みの原因は、必ずしもヘルニアではありません。

    例:

    • 梨状筋・中殿筋のトリガーポイント
    • 腸腰筋の緊張
    • 仙腸関節の機能障害
    • 椎間関節のストレス
    • 姿勢不良や体幹筋の機能低下

    👉 筋・関節・神経の機能異常が主因の場合、SLRは陰性になることが多いです。


    ③ ヘルニアが「過去の名残」である可能性

    ヘルニアは時間経過とともに、

    • 吸収される
    • 炎症が落ち着く
    • 神経が適応する

    といった変化を起こします。

    **「昔できたヘルニアが残って写っているだけ」**というケースも珍しくありません。


    ④ 脳・神経の「痛み処理」の影響

    痛みは単なる構造問題ではなく、

    • 脳の痛み認知
    • ストレス
    • 睡眠
    • 自律神経
    • 不安・恐怖

    といった要素にも大きく左右されます。

    👉 構造的な異常があっても、痛みとして認識されないことがあるのです。


    ⑤ SLRテストが陰性になる理由

    SLRテストは**「坐骨神経の牽引ストレス」**を評価するテストです。

    陰性になる主な理由:

    • 神経根の炎症がない
    • 機械的圧迫が軽微
    • 痛みの原因が筋・関節性
    • 中枢性感作が主因ではない

    つまり、SLR陰性=ヘルニアが原因ではない可能性が高いという臨床的ヒントになります。


    重要なのは「画像」より「症状と機能評価」

    MRIは非常に有用な検査ですが、
    画像だけで治療方針を決めることは適切ではありません。

    本当に大切なのは、

    • どの動作で痛むのか
    • 神経症状があるのか
    • 姿勢・動作・筋機能はどうか
    • 日常生活で何が負担になっているか

    👉 “画像ではなく、体の使い方と機能”を見ることが根本改善につながります。


    当院の考え方

    当院では、
    MRIの結果だけにとらわれず、臨床症状と身体機能を総合的に評価し、

    • 神経へのストレス軽減
    • 筋肉・関節のバランス調整
    • 姿勢・動作改善
    • 再発予防の運動指導

    を行い、**「ヘルニアがあっても痛みを繰り返さない体づくり」**を目指します。

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