坐骨神経痛の薬「リリカ・タリージェ」について 〜飲んでいいの?当院の治療との関係〜


    こんにちは、一会整骨院です。

    「リリカを飲んでいるんですが、整骨院に通っても大丈夫ですか?」 「タリージェって副作用が怖くて…やめたほうがいいですか?」

    こういったご質問、実はとても多くいただきます。

    今回は、坐骨神経痛によく処方される薬のこと、そして当院の治療との関係について、わかりやすくお伝えしていきます。


    ■ そもそも、なぜ「普通の痛み止め」が効かないの?

    坐骨神経痛の痛みは、ロキソニンなどの一般的な炎症止めが効きにくいタイプの痛みです。これを「神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)」といいます。

    神経がダメージを受けると、痛みを伝えるスイッチが開きっぱなしになり、脳に過剰な痛み信号を送り続けます。

    リリカ(プレガバリン)やタリージェ(ミロガバリン)は、このスイッチに「蓋」をして、過敏になった神経のボリュームを下げる薬です。脳を麻痺させるのではなく、神経の「暴走」を鎮める、理にかなった治療薬なんです。


    ■ リリカとタリージェ、何が違うの?

    【リリカ(プレガバリン)】 ・2010年承認。世界中で長年使われてきた実績がある ・効果のキレが良く、ガツンと効く印象 ・眠気やふらつきが出やすい傾向がある

    【タリージェ(ミロガバリン)】 ・2019年登場。日本生まれの新薬 ・リリカの副作用(ふらつきなど)を改善するために設計された ・リリカで合わなかった方でも対応できるケースが多い

    どちらか一方で効果が出なくても、もう一方に切り替えることで改善するケースも多くあります。一度試してダメだったからといって諦めないでください。


    ■ メリットとデメリット、正直にお伝えします

    【メリット】 ・炎症止めでは止まらない「神経の暴走」を直接鎮める ・夜間の痛みで眠れない方に、睡眠改善の効果も期待できる ・痛みの強い時期を乗り越えるための、大切な選択肢になる

    【デメリット・副作用】 ・飲み始め:めまい・ふらつき・眠気・むくみ・目のかすみ(体が慣れると軽減することが多いです) ・体重増加(約10%の方):脂肪増加ではなく水分バランスの変化によるもので、減量・中止で戻ることがほとんど ・急にやめると離脱症状(頭痛・不眠・痛みの増強)が出ることがある

    ⚠ 飲み始め・増量時は、車の運転など危険を伴う操作は控えてください。


    ■ 副作用を最小限にする「5つのポイント」

    ① スタートロー・ゴースロー 最小量から始め、1〜2週間かけて少しずつ増量します。脳を徐々に慣らすことで副作用が大幅に軽減します。

    ② 適切な量まで増やす 「少し楽になったから」と途中でやめず、生活に支障がないレベルまで主治医と相談して調整しましょう。

    ③ ゆっくりやめる 卒業するときは数か月かけて少しずつ減量を。急にやめると離脱症状が出ることがあります。

    ④ 眠気を逆手に取る 日中の眠気を避けるため、夕食後や寝る前に多めに服用するのがおすすめです。夜の痛みで眠れない方には一石二鳥です。

    ⑤ 「痛み0」を目指さない 「以前より歩けるようになった」「ぐっすり眠れるようになった」といった生活の質の向上を目標に。完全消失より機能改善を重視しましょう。


    ■ 当院の考え〜薬と治療の「正しい関係」〜

    一会整骨院には、リリカやタリージェを服用しながら通院されている患者様が多くいらっしゃいます。「薬を飲んでいると施術できない」ということはありません。むしろ、薬で痛みをコントロールしながら施術を受けることで、より早く日常生活を取り戻せるケースも多くあります。

    ただし、当院が大切にしていること——それは、薬はあくまで「その場しのぎ」であるという考え方です。

    薬は神経の過敏さを抑えてくれますが、「なぜ神経が圧迫されているのか」「筋膜や骨盤・背骨の歪みがどう影響しているか」「どうすれば再発しない体をつくれるか」——こうした根本的な問題は、薬では解決できません。

    当院では以下のアプローチで根本からの回復を目指しています。

    ・筋膜調整:筋肉・筋膜の癒着をほぐし、神経への圧迫を取り除く ・骨盤・背骨の調整:歪みを整えて神経の通り道を正常に戻す ・神経フロッシング:神経の滑走性を高め、動きの中での痛みを軽減 ・個別トレーニング:その方の体に合った再発予防プログラム

    薬で痛みをコントロールしながら、これらの根本治療を並行して行うことが、真の回復への近道だと私たちは考えています。


    ■ まとめ

    リリカ・タリージェは、坐骨神経痛の痛みに対して非常に有効な薬です。副作用はありますが、正しく使えばリスクを最小限に抑えられます。

    当院では、服薬中の患者様も多く通院されています。薬を「悪者」にするのではなく、治療の一部として上手に活用しながら、根本からの回復を一緒に目指していきましょう。