何回マッサージしても元に戻る肩こり
本当の原因は僧帽筋下部にあった
「揉んでもらった直後は楽になるのに、気づけばまた元の重だるさに戻っている」——横須賀で肩こりの相談を受けていると、こうした声を本当によく耳にします。実はこのパターンには共通点があります。それは、表面の硬い筋肉だけをゆるめて、肩甲骨を正しい位置に引き戻す「僧帽筋下部」という筋肉が働いていないケースです。今回は、肩こりが繰り返されてしまう仕組みを、筋肉の走行や姿勢の観点から、専門知識がない方にもわかりやすく解説していきます。
肩甲骨の位置を決めているのは僧帽筋下部
僧帽筋というと「肩がガチガチに張っている場所」というイメージを持たれる方が多いのですが、実はこの筋肉は上部・中部・下部の3つの部分で役割がまったく異なります。肩こりで硬くなりやすいのは主に上部で、逆に下部は日常生活の中でほとんど使われず、むしろ「弱くなっている」方が非常に多いのが実情です。
僧帽筋下部は、背骨の下の方から斜め上に向かって肩甲骨の内側下部に付着している筋肉です。この筋肉が働くと、肩甲骨は背骨側へ引き寄せられながら下方向へ安定し、いわゆる「正しい肩甲骨の位置」がキープされます。逆にこの筋肉の働きが弱いと、肩甲骨は重力や日常の腕の使い方に引っ張られて外側・前方へとスライドしてしまいます。これが、いわゆる「巻き肩」や「猫背」と呼ばれる姿勢の土台になっているのです。
肩甲骨が外側にずれて猫背姿勢になると、僧帽筋上部や肩甲挙筋、首まわりの筋肉は常に肩を持ち上げる方向に力を出し続けなければならなくなります。これが「揉んでも揉んでも硬くなる」肩こりの正体です。表面の筋肉をどれだけマッサージで緩めても、土台となる僧帽筋下部が働いていなければ、身体は数日のうちに元の姿勢・元の緊張パターンへと戻ってしまいます。
週1回のペースで4〜5回通院しても1週間で戻ってしまう理由
これは実際に一会整骨院にいらっしゃった患者さんの体験談です。週1回のペースでコツコツと通院し、4回、5回と回数を重ねていた方でした。施術を受けている最中はとても気持ちが良く、その場ではしっかり楽になるのですが、1週間も経つとまた元の重だるさに戻ってしまう——「なぜこんなに気持ちよく施術を受けているのに、また戻ってしまうのだろう」という疑問を抱かれて来院されました。筋肉には「使われている筋肉」と「使われていない筋肉」の間で綱引きのような関係があります。硬くなった筋肉をマッサージでゆるめても、肩甲骨を正しい位置に引き戻す僧帽筋下部への運動学的なアプローチが行われていなければ、身体は元々の姿勢パターンを記憶したまま、また同じ場所に負担をかけ始めてしまうのです。
つまり、肩こりの根本改善には「硬い筋肉を緩める施術」と「弱くなった筋肉を働かせるアプローチ」の両方が必要になります。片方だけでは一時的な楽さは得られても、姿勢そのものは変わらないため、繰り返し同じ状態に戻ってしまうのです。
見落とされがちな、もう一つの原因「スマホ操作による腕の筋緊張」
近年、肩こりの施術をしていて感じるのは、スマートフォンの操作時間が肩や腕の緊張に与える影響が年々大きくなっているということです。片手でスマホを支えるとき、私たちは無意識に手首を内側にひねり、前腕から上腕にかけての筋肉を固定するように使い続けています。この状態が長時間続くと、腕の筋緊張が肩甲骨の動きにまで波及し、僧帽筋下部が正しく働くための土台そのものを崩してしまいます。
NTTドコモ モバイル社会研究所などの調査によれば、スマートフォンの1日あたりの利用時間は全年代平均でおよそ2時間30分程度とされていますが、10代・20代ではプライベート利用だけでも4時間30分から5時間以上に及ぶという報告もあります。特に10代の女性では、半数以上が「毎日4時間以上」インターネットを利用しているというデータもあり、若い世代ほど利用時間が長くなる傾向が明確になっています。さらに、Instagramの視聴時間だけを見ても、全体平均は30分前後である一方、10代・20代の平均は1時間から2時間程度に達するという結果も出ています。
これだけの時間、片手でスマホを支え続ける姿勢を取っていれば、手首をひねる動作や前腕の緊張が積み重なるのは当然のことといえます。そしてこの腕の緊張は、肩甲骨を安定させる筋肉群の働きを妨げ、結果として僧帽筋下部が「使いたくても使いにくい」状態を作り出してしまうのです。
スマホ操作と猫背の悪循環
スマホを見るときの姿勢は、多くの場合、頭が前に出て背中が丸まり、肩甲骨が外側に開いた姿勢になります。この姿勢自体が僧帽筋下部を使いにくくするうえに、手首をひねって腕を固定する動作が加わることで、腕から肩にかけての筋肉はますます緊張状態を強いられます。施術で緩めても、この生活習慣そのものが変わらなければ、身体は同じ姿勢パターンへと引き戻されてしまう——これが横須賀エリアでも非常に多くみられる肩こりの悪循環です。
一会整骨院での肩こりへのアプローチ
一会整骨院では、硬くなった筋肉へのアプローチだけでなく、肩甲骨を正しい位置に導く僧帽筋下部への運動学的なアプローチ、そしてスマホ操作によって緊張した前腕・上腕へのケアまでを含めて、根本的な姿勢改善を目指しています。表面だけを緩める施術ではなく、なぜその場所が硬くなるのかという原因に着目することが、繰り返す肩こりから抜け出す近道だと考えています。
さらに見落とされがちなのが、骨盤の状態です。骨盤が後ろに傾いた姿勢(後傾)になると、その上に乗っている背骨は自然と丸まりやすくなり、結果として胸椎から頸椎にかけても猫背方向のカーブが強くなります。肩甲骨は背骨の上に乗っている土台の形に合わせて位置を変えるため、骨盤が不安定なまま肩まわりだけを整えても、土台である骨盤がすぐに姿勢を崩し、僧帽筋下部が再び働きにくい環境に引き戻されてしまいます。
一方で、骨盤が前に傾きすぎる「反り腰」も、肩こりと決して無関係ではありません。反り腰が強いと、腰椎の前弯が過剰になり、それを補うように背骨全体のS字カーブそのものが強調された状態になります。この姿勢を支えるために、股関節を曲げる腸腰筋や、太もも前面の大腿直筋が常に過緊張の状態で働き続けることになります。骨盤まわりの筋肉がこうして緊張し続けると、その影響は背骨のカーブを通じて上半身にも波及し、バランスを取ろうとする首まわりの筋肉に余計な張りを生み出してしまいます。肩こりの施術において骨盤へのアプローチが欠かせないのは、後傾・反り腰のいずれの場合も、こうした身体の土台から姿勢の連鎖を整える必要があるためです。
横須賀で長年、揉んでも揉んでもすぐに戻ってしまう肩こりに悩まれている方は、一度、肩甲骨の位置と僧帽筋下部の働きという視点から身体を見直してみることをおすすめします。
- 院名
- 一会整骨院
- 住所
- 〒239-0807 横須賀市根岸町5-21-38 奥山ビル1F右
- 電話番号
- 046-845-9171
- 診療時間
- 午前 8:30〜12:30/午後 15:00〜20:00(水・土曜は午前のみ)
- 休診日
- 日曜・祝日
- 駐車場
- 専用駐車場オートパーキング横須賀57.58 2台分完備
