
横須賀市 一会整骨院
その坐骨神経痛、
本当に坐骨神経が原因ですか?
〜見落とされやすい「上殿皮神経障害」というもう一つの可能性〜
「坐骨神経痛」と診断されて病院に通い、お薬や神経ブロック注射を続けているのに、2ヶ月、3ヶ月と経っても一向に良くならない。そんなお悩みを抱えて当院にいらっしゃる患者さんが、実はとても多くいらっしゃいます。
お尻から脚にかけての痛みやしびれは、たしかに坐骨神経痛の典型的な症状です。しかし、同じような症状を引き起こす原因は坐骨神経だけではありません。その代表格が、今回お話しする「上殿皮神経障害」です。長引く症状の裏に、この神経が隠れているケースは決して少なくないのです。
上殿皮神経とはどんな神経か
上殿皮神経は、腰椎の第1番から第3番あたりの神経根から枝分かれし、背中側から腰の筋肉や筋膜を貫いて、骨盤の一番高い部分である腸骨稜(ちょうこつりょう)を乗り越えるようにしてお尻の皮膚表面へと向かう感覚神経です。ちょうどベルトのラインの少し上あたりを、腰から皮膚一枚下のところを橋を渡るようにして通過していくイメージを持っていただくとわかりやすいかもしれません。
この神経の厄介なところは、腸骨稜を乗り越える部分で骨と筋膜に挟まれるようにして固定されており、姿勢の崩れや筋肉の緊張によって摩擦や圧迫を受けやすいという点にあります。デスクワークでの前かがみ姿勢、反り腰、腰まわりの筋肉の硬さなどが続くと、この橋を渡る部分で神経が締め付けられ、炎症や滑走不良を起こしてしまいます。
神経が刺激を受けると、お尻から太ももの外側、さらには脛(すね)の前面にかけて、痛みやしびれ、突っ張るような違和感が生じます。ズボンの後ろポケットに手を入れるあたりを押すと、電気が走るような痛みが再現されることも特徴のひとつです。
坐骨神経痛とはどこが違うのか
臨床の現場では、この二つは驚くほどよく似た訴えとして現れます。しかし、じっくりと症状の出かたを紐解いていくと、いくつかの明確な違いが見えてきます。
坐骨神経痛の場合、痛みやしびれは太ももの「裏側」を中心に、坐骨神経の走行ラインに沿って膝の裏、ふくらはぎへと下りていきます。仰向けで脚を持ち上げると痛みが誘発されるSLRテスト(下肢伸展挙上テスト)が陽性になったり、アキレス腱反射や膝蓋腱反射といった腱反射が弱くなったりすることも、坐骨神経が圧迫されているサインとして重要視されます。
一方で上殿皮神経障害の患者さんは、痛みやしびれの範囲が太ももの「外側」から脛の「前面」にかけて広がると訴える方が非常に多く見られます。SLRテストは陰性で、腱反射にも異常が出ないことがほとんどです。神経の圧迫部位である腸骨稜のポイントを指で押すと、症状が再現されたり悪化したりするのも大きな見分けどころになります。
とはいえ、実際には両方の症状を併せ持っていたり、患者さんご自身の言葉での表現だけでは判別が難しかったりすることも多く、問診と触診、動作の確認を丁寧に重ねていく中で初めて見えてくるものだと感じています。
当院で実際にあったケース
当院にご来院いただいた50代の男性は、病院で腰椎椎間板ヘルニアと診断され、坐骨神経痛として投薬治療を受けていらっしゃいましたが、数ヶ月経っても改善の兆しが見られませんでした。また、椎間板ヘルニアと同じく腰部脊柱管狭窄症と診断された60代半ばの男性も、同様に坐骨神経痛の治療を続けながらも症状が変わらないとのことで相談にいらっしゃいました。
お二人とも画像診断上はヘルニアや狭窄症という所見があり、それ自体は事実です。しかし実際に症状を詳しく伺い、触診をしていくと、上殿皮神経が通過する腸骨稜のポイントに明らかな圧痛があり、そこを丁寧に緩めていくことで症状が大きく軽減していきました。画像上の所見と、実際につらさを生んでいる原因が必ずしも一致しない、ということを日々の臨床の中で実感させられる出来事です。
当院での施術アプローチ
坐骨神経痛と上殿皮神経障害では、体の中で起きていることが違う以上、アプローチの仕方も当然変わってきます。坐骨神経痛では梨状筋や腰椎そのものへの負担軽減が中心となりますが、上殿皮神経障害では、神経が通過する腸骨稜まわりの筋膜や筋肉の緊張を、より広い視点から丁寧に解いていく必要があります。
当院では、この神経の通り道に直接関わる腰方形筋(ようほうけいきん)の硬さ、そして胸椎と腰椎の境目にあたる胸腰椎移行部の動きの悪さ、さらに骨盤の土台である仙腸関節のわずかなズレに着目して施術を行っています。これらは互いに影響し合っており、腸骨稜の一点だけを揉みほぐしても根本的な改善にはつながりにくいというのが、これまでの臨床で得た実感です。
腰方形筋の緊張を和らげ、胸腰椎移行部の可動性を取り戻し、仙腸関節の動きを整えていくことで、神経が締め付けられている状態そのものを解消していく。これが、坐骨神経痛と診断されながらも改善しなかった患者さんに、当院が結果を出せている理由だと考えています。
「坐骨神経痛」の治療を続けても変化がない方へ
画像所見だけでは説明のつかない症状の裏に、上殿皮神経障害が隠れていることがあります。諦めてしまう前に、一度別の視点からお身体を見させてください。
ご予約・お問い合わせはこちら院長 杉田友康
柔道整復師
一会整骨院
〒239-0807 神奈川県横須賀市根岸町5-21-38 奥山ビル1F右
TEL:046-845-9171
診療時間:午前8:30〜12:30/午後15:00〜20:00(水曜・土曜は午前のみ/日曜・祝日休診)
駐車場2台完備(近隣の横須賀オートパーキング57・58をご利用ください)
※当院は予約優先制です。
