【横須賀市の整骨院が解説】病院での坐骨神経痛治療が良くならない本当の理由

    こんにちは。神奈川県横須賀市根岸町の一会整骨院です。

    「病院で坐骨神経痛と診断されて、リハビリに通っているのに全然良くならない」 「何ヶ月も治療しているのに、痛みやしびれが変わらない」「薬が手放せない」

    このようなお悩みを抱えて、当院にご相談に来られる方が非常に多くいらっしゃいます。実は、病院で「坐骨神経痛」と診断された症状の中には、本当の坐骨神経痛ではないケースが少なくありません

    今回は、整形外科での治療で改善しない理由と、当院でのアプローチについて、医学的根拠とともに詳しく解説します。


    目次

    1. 坐骨神経痛とは?代表的な3つの原因
    2. 見逃されやすい「偽坐骨神経痛」の正体
    3. なぜ病院の治療で良くならないのか
    4. 一会整骨院の3本柱アプローチ
    5. 改善症例のご紹介

    坐骨神経痛とは?代表的な3つの原因

    坐骨神経痛とは、腰から足にかけて走る「坐骨神経」が圧迫・刺激されることで生じる、お尻から足にかけての痛みやしびれの総称です。

    1. 腰部脊柱管狭窄症

    特徴

    • 50代以上に多い
    • 歩くと症状が強くなる(間欠性跛行)
    • 前かがみや座ると楽になる
    • 後ろに反ると症状が悪化

    メカニズム 脊柱管(神経の通り道)が加齢により狭くなり、神経が圧迫される状態。MRI検査で診断されることが多い。

    脊柱管狭窄症患者の約70%が保存療法で改善するとされていますが、残り30%は症状が持続または悪化すると報告されています。

    2. 腰椎椎間板ヘルニア

    特徴

    • 20〜40代に多い
    • 前かがみで症状が強くなる
    • 咳やくしゃみで痛みが響く
    • 片側の足に症状が出やすい

    メカニズム 椎間板の内容物が飛び出し、神経根を圧迫する状態。L4/5、L5/S1レベルでの発症が多い。

    ヘルニア患者の約80%は3ヶ月以内に自然軽快するとされています。しかし、日常生活での負担が続いたり、運動不足による筋力低下がある患者さんはそれ以上かかるケースもあります。症状が持続する場合、他の要因が関与している可能性が考えられます。

    3. 梨状筋症候群

    特徴

    • 長時間座ると痛みが強くなる
    • お尻の深部に痛みがある
    • 股関節を内旋させると痛い
    • 画像検査で異常が見つからないことが多い

    メカニズム お尻の深層筋である梨状筋が硬くなり、その下を通る坐骨神経を圧迫する状態。

    坐骨神経痛と診断される症例の約6〜8%が梨状筋症候群である可能性が指摘されています。


    見逃されやすい「偽坐骨神経痛」の正体

    ここが最も重要なポイントです。実は、病院で「坐骨神経痛」と診断された症状の多くが、坐骨神経とは別の神経や組織の問題であることが、近年の研究で明らかになってきています。

    1. 外側大腿皮神経の絞扼

    症状

    • 臀部外側から太ももの外側のしびれや痛み
    • 焼けるような、ピリピリとした感覚
    • 立位や歩行で悪化

    原因 鼠径靭帯の下で神経が圧迫される。肥満、きつい下着、妊娠などが誘因となる。

    外側大腿皮神経の絞扼は、太もも外側の症状を呈する患者の主要な原因であることが示されています。

    2. 上殿皮神経障害

    症状

    • 腰の少し下、お尻の上部の痛み
    • 座位や前かがみで悪化
    • 局所的な圧痛が強い

    原因 上殿皮神経が胸腰筋膜を貫通する部位で絞扼される。

    慢性腰痛患者の約14%が上殿皮神経障害であったと報告されています。しかし、この疾患は見逃されやすく、適切な診断がなされていないケースが多いとされています。

    3. 中殿皮神経障害

    症状

    • お尻の中央部の痛み
    • 仙腸関節周囲の痛みと間違えられやすい
    • 座位で症状が増悪

    原因 仙骨から出る中殿皮神経が、大殿筋と腸骨稜の間で絞扼される。

    仙腸関節周囲の痛みと診断された患者の一部が、実際には中殿皮神経障害であったことが示されています。

    4. 臀部のトリガーポイント

    症状

    • お尻から足への放散痛
    • 坐骨神経痛と酷似した症状
    • 特定の筋肉を押すと痛みが再現される

    原因 大殿筋、中殿筋、小殿筋などの筋肉内に形成されるトリガーポイント(筋硬結)。

    特に小殿筋のトリガーポイントは、坐骨神経痛様の症状を引き起こすことが知られています。

    5. 膝窩部での神経絞扼

    症状

    • 膝裏からふくらはぎの痛みやしびれ
    • 膝を伸ばすと症状が悪化
    • 膝窩部に圧痛

    原因 膝窩部で坐骨神経または脛骨神経が筋膜や血管によって圧迫される。

    膝窩部での神経絞扼が、下腿の症状を呈する患者で見逃されているケースが報告されています。

    6. 総腓骨神経障害

    症状

    • すねの外側やふくらはぎ外側の痛み・しびれ
    • 足首や足指が上がりにくい(下垂足)
    • 膝の外側に圧痛

    原因 膝の外側で総腓骨神経が腓骨頭周囲で圧迫される。

    総腓骨神経障害が坐骨神経痛と誤診されるケースが少なくないことが指摘されています。特に腓腹筋が機能低下をして足底筋が動脈を圧迫して下腿への神経痛が出ている場合もあります。


    なぜ病院の治療で良くならないのか

    理由1:画像診断への過度な依存

    MRIやレントゲンは骨や椎間板の異常を見つけるには優れていますが、筋膜、末梢神経、トリガーポイントなどの軟部組織の問題は映りません

    2015年の大規模研究では、痛みのない健常者の約87%にMRIで椎間板変性が見られ、約30%にヘルニアが見られたと報告されています。つまり、画像上の異常が必ずしも症状の原因ではないということです。

    理由2:局所的なアプローチの限界

    病院のリハビリでは、痛みのある局所への電気治療や温熱療法が中心となることが多く、全身の筋膜連鎖や動作パターンの問題に対応できていないケースがあります。

    「アナトミー・トレイン」理論では、筋膜は全身でつながっており、遠隔部位の問題が症状を引き起こす可能性が示されています。

    理由3:真の原因が特定されていない

    上述した「偽坐骨神経痛」の多くは、通常の整形外科診察では見逃されやすく、適切な診断がなされないまま治療が行われている可能性があります。

    末梢神経の絞扼を適切に評価することで、従来の治療で改善しなかった患者の症状が改善したケースが報告されています。


    一会整骨院の3本柱アプローチ

    当院では、病院での治療で改善しなかった坐骨神経痛に対して、独自の「3本柱アプローチ」で根本改善を目指します。

    第1の柱:筋膜(ファシア)の繋がりを意識した施術

    筋膜は全身を包み込む結合組織のネットワークです。離れた部位の筋膜の硬さや癒着が、坐骨神経痛様の症状を引き起こすことがあります。ファシアについての説明ブログはこちら

    当院のアプローチ

    • 下肢後面の筋膜ライン(Superficial Back Line)の評価と治療
    • 側面の筋膜ライン(Lateral Line)の調整
    • 深層前面ライン(Deep Front Line)へのアプローチ
    • トリガーポイントの特定と解放
    • 末梢神経の滑走性改善
    • 慢性腰痛患者では筋膜の厚みと硬さが増加しており、筋膜への介入が症状改善に有効である可能性が示されています。
    • 筋膜マニピュレーションが慢性疼痛の改善に効果的であることを報告しています。

    第2の柱:骨盤・背骨の歪みの調整

    骨格の歪みは、神経の通り道を狭め、筋肉のアンバランスを生み出し、坐骨神経痛の原因となります。

    当院のアプローチ

    • 仙腸関節の可動性改善
    • 腰椎アライメントの調整
    • 骨盤の前後傾・回旋の修正
    • 胸椎可動性の改善(代償動作の軽減)

    仙腸関節機能障害が坐骨神経痛様症状を引き起こす可能性が示されており、関節モビライゼーションが症状改善に有効であったと報告されています。

    第3の柱:衰えた筋力の再教育

    痛みによる運動回避や不良姿勢により、体幹や股関節周囲の筋力が低下します。これが症状の慢性化や再発の原因となります。

    当院のアプローチ

    • 腹横筋、多裂筋などのインナーマッスルの活性化
    • 大殿筋下部、僧帽筋下部の筋力強化
    • 動作パターンの再教育
    • 背骨の動きを取りもどすのトレーニング

    腰痛患者では多裂筋の萎縮が見られ、特異的な運動療法によって筋肉を回復させることで再発率が低下したと報告されています。

    運動制御の問題が慢性腰痛の重要な要因であり、運動制御の再教育が効果的であることを示しています。


    当院での施術の流れ

    初回(約60分)

    1. 詳細な問診
      • 症状の経過
      • これまでの治療歴
      • 日常生活・仕事での動作パターン
    2. 包括的な評価
      • 姿勢分析
      • 歩行分析
      • 関節可動域テスト
      • 筋力テスト
      • 神経学的検査
      • 触診による筋膜・トリガーポイントの評価
      • 末梢神経の滑走テスト
    3. 鑑別診断
      • 真の坐骨神経痛か
      • 末梢神経絞扼か
      • トリガーポイントによる関連痛か
      • 複合的な要因か
    4. 施術プランの提案
      • 推定される原因の説明
      • 施術内容と頻度のご提案
      • 改善までの期間の目安

    改善症例のご紹介

    症例1:病院で「ヘルニアによる坐骨神経痛」と診断された40代男性

    主訴 右お尻から太ももの外側にかけての痛みとしびれ。6ヶ月間、整形外科でのリハビリを続けるも改善せず。

    当院での評価結果

    • MRIで確認されたヘルニアは軽度
    • 実際の症状は外側大腿皮神経の絞扼と小殿筋のトリガーポイントが原因
    • 骨盤の前傾が強く、鼠径部での神経圧迫を助長

    施術内容

    • 小殿筋のトリガーポイントリリース
    • 外側大腿皮神経の滑走性改善
    • 骨盤傾斜の修正
    • 腸腰筋のストレッチと腹横筋の活性化

    経過 5回の施術で痛みが50%軽減。8回目で日常生活に支障がないレベルまで改善。現在は月1回のメンテナンスで良好な状態を維持。

    症例2:「脊柱管狭窄症」と診断された60代女性

    主訴 両足のしびれと歩行時の痛み。病院で手術を勧められたが、できれば避けたいとのこと。

    当院での評価結果

    • 確かに画像上は狭窄があるが、症状パターンが典型的でない
    • 上殿皮神経障害と中殿筋のトリガーポイントが主な原因
    • 胸椎の可動性低下による代償性の腰椎過負荷

    施術内容

    • 上殿皮神経周囲の筋膜リリース
    • 中殿筋のトリガーポイント治療
    • 胸椎モビライゼーション
    • 骨盤・腰椎アライメントの調整
    • 大殿筋・中殿筋の筋力強化

    経過 3回の施術で歩行時の症状が当初よりは楽に。10回目で手術を回避できるレベルまで改善。医師からも「手術しなくても大丈夫そうですね」との言葉をいただく。


    よくある質問

    Q1. 病院の治療と併用できますか?

    A. はい、可能です。むしろ、画像診断で構造的な問題を確認した上で、治療に取り組まれた方が患者さんも納得されると思います。

    Q2. 何回くらいで良くなりますか?

    A. 症状の程度や期間によって異なりますが、多くの方が5回程度で変化を実感されます。慢性化している場合は8〜12回程度が目安です。初回の評価後、おおよその見通しをお伝えします。

    ※年齢やご職業、症状の程度によります。

    Q3. MRIでヘルニアが見つかっています。それでも良くなりますか?

    A. はい、可能です。前述の通り、画像上の異常が必ずしも症状の原因ではありません。実際の症状が何によって引き起こされているかを詳細に評価し、適切にアプローチすることで、手術を回避できるケースは少なくありません。

    Q4. どのくらいの頻度で通えば良いですか?

    A. 治療開始の1~2週間は週2回が理想、その後は週1回へ。症状の改善に伴い2週に1回、その後は月1回のメンテナンスというのが一般的なパターンです。ただし、症状や生活状況に合わせて柔軟に調整します。


    まとめ:諦めないでください

    病院で「坐骨神経痛」と診断され、長期間治療しても改善しない場合、真の原因が別のところにある可能性を考える必要があります。

    当院では:

    • ✓ 末梢神経絞扼を含めた詳細な鑑別診断
    • ✓ 筋膜の繋がりを考慮した全身的アプローチ
    • ✓ 骨格の歪みの根本的な改善
    • ✓ 再発を防ぐための筋力再教育

    これらを統合した「3本柱アプローチ」で、多くの方の症状改善をサポートしてきました。

    「もう手術しかないと言われた」 「何ヶ月も治療しているのに良くならない」 「本当に良くなるのか不安」

    そんな方こそ、一度当院にご相談ください。 あなたの症状の本当の原因を見つけ出し、根本改善への道筋をお示しします。

    院詳細

    店舗名一会整骨院
    営業時間午前8:30~12:30 午後15:00~20:00 
    水曜日、土曜日は午前診療のみ
    定休日日曜、祝日
    住所〒239-0807
    神奈川県横須賀市根岸町5-21-38
    奥山ビル1階右号室
    交通バス停「妙真寺」徒歩5分
    駐車場2台
    電話番号046-845-9171
    参考文献Katz JN, et al. (2008). Clinical practice. Lumbar spinal stenosis. N Engl J Med. Weinstein JN, et al. (2006). Surgical vs nonoperative treatment for lumbar disk herniation. JAMA. Hopayian K, et al. (2010). The clinical features of the piriformis syndrome: a systematic review. Eur Spine J. Cheatham SW, et al. (2013). The efficacy of wearable activity monitors in health care. Orthop Nurs. Kuniya H, et al. (2014). Superior cluneal nerve entrapment neuropathy. J Neurosurg Spine. Brinjikji W, et al. (2015). Systematic literature review of imaging features of spinal degeneration in asymptomatic populations. AJNR Am J Neuroradiol. Langevin HM, et al. (2011). Reduced thoracolumbar fascia shear strain in human chronic low back pain. BMC Musculoskelet Disord. Stecco A, et al. (2013). Fascial manipulation for chronic aspecific low back pain: a single blinded randomized controlled trial. F1000Res. Arab AM, et al. (2017). The relationship between hamstring length and gluteal muscle strength in individuals with sacroiliac joint dysfunction. J Man Manip Ther. Hides JA, et al. (2001). Long-term effects of specific stabilizing exercises for first-episode low back pain. Spine.

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