階段の下りで膝が痛むあなたへ|平坦な道と何が違うのか?

    神奈川県横須賀市根岸町にある一会整骨院です。当院には膝の痛みでお悩みの患者さまが多く来院されます。特に「平坦な道は歩けるけど、階段の下りがつらい」という声をよく耳にします。なぜ階段の下りで膝が痛くなるのでしょうか?本記事では、その理由と、当院での治療がどのように効果的なのかを、皆様にわかりやすくご説明していきたいと思います。


    1. 階段の下りで膝が痛くなる理由

    平坦な道を歩く際の膝関節への負担は、体重の約1.2倍程度といわれています。しかし、階段を下るときには、その負荷が2倍〜3倍以上に増加すると報告されています(坂井建雄編『標準整形外科学』医学書院, 2015)。特に膝の関節軟骨や半月板、関節周囲の靱帯に不調がある場合、その負担は直接的な痛みとして感じやすくなります。

    階段の下りでは、足を踏み出すごとに膝が曲がり、体重を支えるために大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)が強く働きます。このとき、膝蓋骨(膝のお皿)と大腿骨の間にかかる圧力が大きくなり、変形性膝関節症や膝蓋大腿関節症の方には強い痛みをもたらす要因になります。


    2. 上りと下りの違い:膝関節への負担比較

    階段や坂道の「上り」と「下り」では、膝関節にかかる力の方向や筋肉の使われ方が異なります。上りでは主に筋肉が縮みながら力を発揮する“短縮性収縮”が働きます。一方、下りでは“伸張性収縮”といって、筋肉が伸ばされながらブレーキをかける動きになります。

    この伸張性収縮は、筋肉や腱、関節に対して強いストレスを生じるため、痛みやすく、怪我のリスクも高まります(青木一治ほか『整形外科リハビリテーション学』南江堂, 2019)。

    また、階段下りでは姿勢の保持やバランス調整にも多くの筋力を要するため、筋力や柔軟性の低下がある方にはより過酷な動作になります。


    3. なぜ当院の治療が効果的なのか

    一会整骨院では、痛みの原因を“膝”だけでなく“全身のバランス”から評価します。例えば、骨盤や股関節の動きに制限があると、膝に過剰な負担が集中してしまいます。そこで当院では以下のようなアプローチを行っています。

    ●姿勢と歩行の評価:立ち姿勢や歩行の癖を観察し、膝に負担をかける動作パターンを特定します。

    ●骨格矯正・筋膜リリース:骨盤や股関節の歪みを整えることで、膝関節への過剰な負担を軽減します。

    ●大腿四頭筋・ハムストリングスの調整:膝を守る筋肉を整えることで、関節の安定性を向上させます。

    ●自宅でできるセルフケア指導:ストレッチや筋トレの正しい方法をお伝えし、症状の再発を防ぎます。


    4. 痛みの予防と再発防止のために

    膝の痛みは、「年齢のせい」や「運動不足だから」と諦めてしまう方も多いですが、正しい施術と日常生活の見直しで症状の改善は十分可能です。当院では、患者さま一人ひとりの体の状態を丁寧に分析し、無理なく続けられるプログラムを提案しています。

    特に階段の下りで痛むタイプの膝痛は、初期の段階での対処が非常に重要です。軟骨の摩耗が進行する前に、筋肉や関節の調整、歩行パターンの改善を行うことで、長期的な健康維持が可能となります。


    5. まとめ

    階段の下りで膝が痛む原因は、平坦な道を歩くよりも膝関節への負担が大きく、筋肉の使い方も異なることにあります。特に変形性膝関節症や関節の柔軟性が低下している方には、強い痛みの原因となることが多いです。

    一会整骨院では、全身のバランスを重視した施術と、再発を防ぐセルフケアの指導に力を入れています。痛みを我慢せず、ぜひ一度当院までご相談ください。


    【参考文献】

    • 坂井建雄 編『標準整形外科学』医学書院, 2015
    • 青木一治・杉山肇『整形外科リハビリテーション学』南江堂, 2019
    • 日本臨床整形外科学会誌・関連論文

    横須賀市根岸町で膝の痛みに悩んでいる方、階段の下りで痛みが出る方は、「一会整骨院」までお気軽にお問い合わせください。北久里浜駅、堀ノ内駅から車で2分、駐車場完備、予約制。