その症状、実は股関節だけが原因ではないかもしれません
こんにちは。横須賀市根岸町の一会整骨院です。
「歩いていると股関節の付け根が詰まる感じがする」「股関節を曲げると引っかかるような違和感がある」
このような症状でお悩みの方は、決して少なくありません。
実はこの“股関節の詰まり感”、股関節だけの問題ではないケースがとても多いことをご存じでしょうか?
本記事では、当院で実際に多い原因と改善の考え方について分かりやすく解説します。
■ 股関節の詰まり感は「上部腰椎」の影響を受けやすい
股関節が曲げにくい、詰まる感じがする場合、
● 関節自体の問題
● 骨盤の歪み
● 筋肉の緊張
に加えて、上部腰椎(L1〜L3)に問題があることがとても多いです。
なぜ腰と股関節が関係するのか?
理由は 上部腰椎から大腿神経が走行しているため です。

大腿神経は股関節の前面を通り、大腿四頭筋や股関節周囲の組織を支配しています。
そのため、上部腰椎に歪み・可動域制限・筋緊張があると、
神経が過敏になり、結果として股関節の動きに制限がかかることがあります。
■ 腰神経叢が股関節に与える影響
上部腰椎〜骨盤周りには「腰神経叢」と呼ばれる神経の集まりがあります。
これは主に以下の神経から構成されます。
- 腸骨下腹神経
- 腸骨鼠経神経
- 外側大腿皮神経
- 陰部大腿神経
- 大腿神経
- 閉鎖神経
これらは太ももや股関節周囲の感覚や筋肉を支配しており、
姿勢不良や腰椎の歪みで神経がストレスを受けると、股関節の詰まり感や痛みにつながることがあります。
■ 姿勢不良・猫背が症状を悪化させる理由
上部腰椎に問題が起こる背景として多いのが「姿勢」です。
- 座り姿勢が悪い
- 長時間のデスクワーク
- 猫背姿勢
- 体が丸まったまま動くクセ
これらが続くと腰椎の前後のカーブが崩れ、腰神経叢にストレスがかかりやすくなります。
結果として股関節の可動域にも影響が出ます。
■ 症状に左右差があるのは「体の歪み」が原因
片側だけ股関節の詰まりが出る方は、体の歪みが根本原因である場合が多いです。
特に臨床上よく見られるのが
左脚荷重の方は右側に症状が出やすい というパターン。
理由:
左に体重をかけるクセがあると、左側の
- 腸腰筋
- 大腿四頭筋
が短縮しやすくなり、それが骨盤を右へ押し出します。
この歪みによって大腿神経の走行がねじれ、右股関節に負担が集中してしまうため、詰まり感が出るケースが多くあります。
■ 一会整骨院での施術方針
当院では、股関節の詰まりを“股関節だけ”にアプローチすることはほぼありません。
症状の本当の原因は他にあることが多いためです。
当院の施術の流れ
- 体の左右差・歪みの評価
脚の長さ、骨盤の傾き、荷重癖などを細かくチェックします。 - 骨盤〜背骨の可動域改善
特に上部腰椎の動きを取り戻し、神経のストレスを軽減します。 - 股関節の可動改善と筋肉の調整
詰まりを作る筋肉(腸腰筋・大腿四頭筋・臀部など)を調整します。 - 歩き方・姿勢の指導
自宅でできるケアや再発予防もお伝えします。
症状の原因を一つずつ取り除き、股関節がスムーズに動く状態へ導いていきます。
■ まとめ:股関節の詰まりは“原因の見極め”が重要
股関節が詰まる、引っかかる、歩くと違和感がある――
これらは単純な股関節の問題ではなく、
- 上部腰椎の歪み
- 腰神経叢へのストレス
- 姿勢・猫背
- 骨盤の左右差
- 荷重癖(特に左荷重 → 右症状)
など、複数の要因が組み合わさって起こるケースがほとんどです。
「股関節だけを揉んでも良くならない…」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
根本原因にアプローチすることで、歩く時の詰まり感は十分改善が期待できます。
院詳細
| 店舗名 | 一会整骨院 |
|---|---|
| 営業時間 | 午前8:30~12:30 午後15:00~20:00 水曜日、土曜日は午前診療のみ |
| 定休日 | 日曜、祝日 |
| 住所 | 〒239-0807 神奈川県横須賀市根岸町5-21-38 奥山ビル1階右号室 |
| 交通 | バス停「妙真寺」徒歩5分 |
| 駐車場 | 2台 |
| 電話番号 | 046-845-9171 |
