こんにちは。神奈川県横須賀市根岸町の一会整骨院です。
「腰を反ると手がしびれる」 「腰痛があって、同時に手にしびれも出る」
このような症状で当院に来られる患者さんがいらっしゃいます。
多くの方が「腰と手は関係ないのでは?」と不思議に思われますが、実は腰の問題が手のしびれを引き起こすことがあるのです。
今回は、一見すると無関係に見える「腰を反る動作」と「手のしびれ」の深い関係、そして当院での改善アプローチについて詳しく解説します。
なぜ腰を反ると手がしびれるのか?
一般的に考えられる原因(首の問題)
通常、手のしびれといえば「首」が原因と考えられます。
首が原因の手のしびれ
- 頸椎椎間板ヘルニア
- 頸椎症
- 胸郭出口症候群
これらは確かに手のしびれの代表的な原因です。
しかし、「腰を反ると手がしびれる」という特殊な症状の場合、首だけの問題ではないことが多いのです。
腰を反る動作と手のしびれの深い関係
メカニズム1:背骨全体の連動性
背骨は首(頸椎)、胸(胸椎)、腰(腰椎)が一体となって動きます。
腰を反る動作での背骨の動き
- 腰椎が伸展(後屈)する
- 腰が反る
- 胸椎も連動して伸展
- 背中全体が反る
- 頸椎も伸展
- 首も後ろに傾く
- 頸椎での神経圧迫
- 首が後ろに傾くことで神経の通り道が狭くなる
- 腕や手に行く神経が圧迫される
- しびれが発生
つまり、腰を反る動作が、連鎖的に首に影響を与え、手のしびれを引き起こすのです。
メカニズム2:腰椎の過度な伸展が胸椎・頸椎に負担をかける
正常な背骨のバランス
- 腰椎:適度な前弯(前カーブ)
- 胸椎:適度な後弯(後ろカーブ)
- 頸椎:適度な前弯(前カーブ)
腰椎が過度に反ると起こること
- 腰椎の過伸展
- 腰が必要以上に反る
- 腰椎の椎間関節に負担
- 代償として胸椎が過度に丸まる
- バランスを取るため背中が丸まる
- 胸椎の可動性が低下
- 頸椎への負担増加
- 胸椎が硬くなると、首で代償
- 頸椎が過度に動かされる
- 神経が圧迫されやすい状態
- 手のしびれ発生
メカニズム3:腹部の緊張が横隔膜を介して首に影響
これが最も見逃されやすいポイントです。
腹部と首のつながり
実は、腹部の深層には大腰筋という筋肉があり、この筋肉は横隔膜と密接に関係しています。
腹部の問題が首に影響するメカニズム
- 腰を反ると腹部が圧迫される
- 腹部の内臓や組織が圧迫
- 腹部の筋膜に緊張
- 大腰筋が硬くなる
- 大腰筋は腰椎から始まり、横隔膜と隣接
- 腰を反る動作で大腰筋が短縮・緊張
- 横隔膜への影響
- 大腰筋の緊張が横隔膜に伝わる
- 横隔膜が硬くなる
- 筋膜を介して首へ伝達
- 横隔膜と首の深層筋は筋膜でつながっている
- 深層前面ライン(Deep Front Line)という筋膜のつながり
- 横隔膜の緊張が首に伝わる
- 斜角筋の緊張
- 首の前側の筋肉(斜角筋)が緊張
- 斜角筋の間を通る腕神経叢が圧迫
- 手のしびれ発生
メカニズム4:自律神経の関与
腰を反る動作と自律神経
- 腰椎の過伸展
- 交感神経節が刺激される
- 交感神経が興奮
- 血管の収縮
- 交感神経の興奮により血管が収縮
- 特に上肢への血流が減少
- 神経への血流不足
- 腕や手に行く神経への血流が減る
- 神経が酸素不足に
- しびれ・感覚異常が発生
当院での改善アプローチ
当院では、「腰を反ると手がしびれる」という症状に対して、以下のアプローチを行います。
アプローチ1:背骨(脊椎)の矯正
腰椎の調整
目的
- 過度な伸展を改善
- 適切な前弯カーブを取り戻す
- 腰椎の可動性を正常化
施術内容
- 腰椎の椎間関節の調整
- 過度に反った腰椎を適切な位置に
- 腰仙移行部(腰椎と仙骨の境目)の調整
効果
- 腰を反る動作での負担軽減
- 胸椎・頸椎への連鎖的影響の減少
胸椎の調整
目的
- 胸椎の可動性を改善
- 過度な後弯(猫背)の改善
- 頸椎への代償動作の軽減
施術内容
- 胸椎のモビライゼーション
- 肋骨の調整
- 胸椎の回旋・側屈の可動性改善
効果
- 胸椎が正しく動くようになる
- 頸椎への負担が減る
- 腰を反っても頸椎が過度に動かなくなる
頸椎の調整
目的
- 神経の通り道を確保
- 頸椎のアライメント改善
- 神経圧迫の解放
施術内容
- 頸椎の椎間関節の調整
- 頸椎カーブの回復
- 上位頸椎(環椎・軸椎)の調整
効果
- 神経の圧迫が軽減
- 手のしびれの改善
アプローチ2:腹部の調整
これが最も重要で、かつ見逃されやすいポイントです。
大腰筋の調整
なぜ重要?
- 大腰筋は腰椎から股関節までつながる深層筋
- 横隔膜と隣接している
- 腰を反ると短縮・緊張する
施術内容
- 大腰筋の直接的なリリース
- 腹部からのアプローチ
- 大腰筋のストレッチ指導
効果
- 腰椎への負担軽減
- 横隔膜への影響が減少
- 筋膜を介した首への緊張伝達が減少
横隔膜の調整
なぜ重要?
- 横隔膜は呼吸の主役
- 大腰筋と隣接
- 筋膜を介して首とつながっている
施術内容
- 横隔膜周囲の筋膜リリース
- 肋骨の調整
- 横隔膜の可動性改善
効果
- 呼吸が深くなる
- 首の深層筋への緊張伝達が減少
- 自律神経のバランス改善
腹部の筋膜リリース
なぜ重要?
- 腹部全体の筋膜の緊張が、深層前面ラインを介して首に影響
施術内容
- 腹部の表層から深層まで段階的にリリース
- 内臓マニピュレーション
- 腹腔内の圧力調整
効果
- 腹部の緊張が解放
- 深層前面ライン全体の緊張が緩和
- 首への影響が減少
腹筋群の活性化
なぜ重要?
- 腹筋が弱いと腰が反りやすい
- 腰椎を前から支える力が必要
施術内容
- インナーマッスル(腹横筋)の活性化
- ドローインの指導
- 体幹トレーニング
効果
- 腰が反りにくくなる
- 腰椎が安定する
- 症状が出にくくなる
アプローチ3:姿勢の改善
反り腰の改善
評価
- 骨盤の前傾の程度
- 腰椎の前弯の程度
- 全身のバランス
施術内容
- 骨盤の傾きを適切な位置に
- 腸腰筋・大腿直筋のストレッチ
- 腹筋・大殿筋の強化
効果
- 腰が反りにくい姿勢に
- 日常生活での負担軽減
改善症例のご紹介
症例:腰を反ると右手がしびれる10代男性
来院時の症状
- 腰を反ると右手の親指〜人差し指がしびれる
- 整形外科で頸椎MRI実施→軽度のヘルニアあり
- 頸椎のリハビリを3ヶ月続けるも改善せず
- 腰痛も併発
当院での評価
- 反り腰が非常に強い
- 腰を反ると腰椎が過度に伸展
- 胸椎の可動性が非常に悪い(硬い)
- 腹部(特に大腰筋)が非常に硬い
- 横隔膜の動きが悪い
- 呼吸が浅い
施術内容
- 腰椎の調整(過伸展の改善)
- 胸椎のモビライゼーション
- 腹部の調整(大腰筋リリース)
- 横隔膜の調整
- 腹筋群の活性化指導
- 呼吸法の指導
経過
- 1回目:腹部を調整したところ、施術直後に手のしびれが30%軽減
- 3回目:腰を反ってもしびれがほぼ出なくなる
- 6回目:症状が完全に消失
- 現在:月1回のメンテナンスで良好な状態を維持
患者さんの声 「まさか腰と手のしびれが関係しているとは思いませんでした。特にお腹を治療してもらったら、その場でしびれが楽になってびっくりしました。首ばかり治療していたのは何だったんだろうと思います。」
なぜ他の治療で改善しなかったのか?
理由1:首だけの治療
多くの治療院や病院では、手のしびれ=首の問題と考え、首だけを治療します。
問題点
- 腰からの連鎖的影響が見逃される
- 腹部の問題が見逃される
- 根本原因が残ったまま
理由2:局所的なアプローチ
問題点
- 背骨全体のバランスを診ていない
- 筋膜のつながりを考慮していない
- 姿勢の問題を改善していない
理由3:腹部へのアプローチの欠如
腹部の調整は見逃されやすい
- 手のしびれと腹部を結びつけて考える治療家が少ない
- 内臓や腹部への施術技術を持っていない
- 筋膜のつながり(深層前面ライン)の知識がない
自宅でできるセルフケア
1. 大腰筋のストレッチ
やり方
- 片膝立ちの姿勢
- 後ろの足の付け根を前に押し出す
- 股関節の前が伸びる感覚
- 15〜30秒キープ
- 左右それぞれ
効果
- 大腰筋の緊張緩和
- 反り腰の改善
2. 腹式呼吸
やり方
- 仰向けに寝る
- 片手をお腹、もう片手を胸に
- 鼻から息を吸ってお腹を膨らませる
- 口から息を吐いてお腹をへこませる
- 5分間続ける
効果
- 横隔膜の動き改善
- 腹部の緊張緩和
- 自律神経のバランス改善
3. 胸椎のストレッチ
やり方
- 四つん這いになる
- 大きく息を吸いながら背中を反らす
- 大きく息を吐きながら背中を丸める
- 10回繰り返す
効果
- 胸椎の可動性改善
- 背骨全体のバランス改善
4. ドローイン(腹横筋トレーニング)
やり方
- 仰向けで膝を立てる
- お腹をキュッとへこませる
- 呼吸は止めない
- 10秒キープ × 10回
効果
- 腰椎の安定性向上
- 反り腰の改善
こんな症状がある方はご相談ください
- 腰を反ると手がしびれる
- 腰痛と手のしびれが同時にある
- 朝起きた時に手がしびれる
- 首の治療で改善しない手のしびれ
- 反り腰がある
- 呼吸が浅い
- お腹が張っている感じがする
よくある質問
Q1. なぜ腹部を調整すると手のしびれが改善するのですか?
A. 腹部の深層筋(大腰筋)と横隔膜は、筋膜を介して首の深層筋とつながっています(深層前面ライン)。腹部の緊張が筋膜を介して首に伝わり、神経を圧迫することで手のしびれが起こります。腹部を調整することで、この連鎖が解消されます。
Q2. 整形外科で首のヘルニアと言われましたが、それも関係ありますか?
A. はい、関係あります。ただし、ヘルニアがあっても症状が出ない方も多くいます。腰からの影響でヘルニア部分への負担が増し、症状が出ている可能性があります。全身のバランスを整えることで、ヘルニアがあっても症状が出なくなることは多いです。
Q3. どのくらいで改善しますか?
A. 多くの方が2.3回目の施術で変化を実感されます。完全に症状が消失するまでは、8~10回程度が目安です。ただし、症状の期間や程度によって個人差があります。
Q4. 再発しませんか?
A. 姿勢や体の使い方を改善し、セルフケアを継続することで再発を防げます。定期的なメンテナンスもおすすめです。
まとめ
腰を反ると手がしびれる、その本当の理由
- 背骨全体の連動性
- 腰→胸→首と連鎖的に影響
- 腹部の緊張が首に伝わる
- 大腰筋→横隔膜→筋膜→首
- 深層前面ラインのつながり
- 自律神経の関与
- 腰椎の過伸展が交感神経を刺激
- 血流低下によるしびれ
当院のアプローチ
- 背骨全体の調整
- 腹部の調整(大腰筋・横隔膜)
- 姿勢の改善
首だけの治療では改善しない理由
- 根本原因(腰・腹部)が残っている
- 全身のつながりを診ていない
「首の治療で良くならない手のしびれ」 「腰痛もあって手もしびれる」 「腰を反ると症状が出る」
そんな方は、ぜひ一度当院にご相談ください。 全身のつながりを診て、根本から改善を目指します。
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院詳細
| 店舗名 | 一会整骨院 |
|---|---|
| 営業時間 | 午前8:30~12:30 午後15:00~20:00 水曜日、土曜日は午前診療のみ |
| 定休日 | 日曜、祝日 |
| 住所 | 〒239-0807 神奈川県横須賀市根岸町5-21-38 奥山ビル1階右号室 |
| 交通 | バス停「妙真寺」徒歩5分 |
| 駐車場 | 2台 |
| 電話番号 | 046-845-9171 |
