膝の裏が痛い!?原因と改善法について

    こんにちは。神奈川県横須賀市根岸町の一会整骨院、院長です。

    「膝の裏が痛い」 「膝の後ろが突っ張る感じがする」 「しゃがむと膝の裏に痛みが走る」

    このような膝の裏(膝の後ろ)の痛みでお悩みではありませんか?

    膝の痛みというと「膝の前」や「膝の内側」を想像する方が多いですが、実は膝の裏の痛みで悩まれている方は非常に多くいらっしゃいます。

    今回は、膝の裏が痛くなる原因から、それぞれの症状の特徴、当院での改善アプローチまで、解剖学的な視点を交えて詳しく解説します。


    膝の裏の解剖学

    まず、膝の裏(膝窩:しつか)にはどんな組織があるのかを理解しましょう。

    膝の裏に存在する主な組織

    1. 筋肉・腱

    • ハムストリングス(太もも裏の筋肉)の腱
    • 腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)
    • 膝窩筋(膝の後ろの小さな筋肉)

    2. 靭帯

    • 後十字靭帯(PCL)
    • 外側側副靭帯(LCL)
    • 内側側副靭帯(MCL)の後部線維

    3. 神経・血管

    • 脛骨神経(坐骨神経の枝)
    • 総腓骨神経(坐骨神経の枝)
    • 膝窩動脈・膝窩静脈

    4. その他

    • ベーカー嚢腫(関節液が溜まる袋)
    • 半月板の後角部
    • 関節包(関節を包む袋)

    膝の裏は、これらの多くの組織が密集している複雑な場所なのです。


    膝の裏が痛い!考えられる7つの原因

    1. ハムストリングスの筋肉・腱の問題

    どんな状態?

    ハムストリングスは太ももの裏側にある3つの筋肉(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)の総称です。これらの筋肉の腱は膝の裏を通って、膝下の骨に付着しています。

    ハムストリングス腱炎

    • 腱に炎症が起きた状態
    • 使いすぎ(オーバーユース)が原因

    ハムストリングス付着部炎

    • 腱が骨に付着する部分の炎症
    • 繰り返しのストレス

    筋肉の硬さ・短縮

    • ハムストリングスが硬く短くなっている
    • 膝の裏に常に張力がかかる

    症状の特徴

    • 膝を伸ばすと膝の裏が痛い・突っ張る
    • 走る、ジャンプで痛みが増す
    • 太ももの裏を押すと痛い
    • 前屈すると膝の裏が痛い

    なりやすい人

    • ランニングをする方
    • デスクワークが多い方(座りっぱなし)
    • 前屈が苦手な方
    • スポーツをする方

    2. ベーカー嚢腫(のうしゅ)

    どんな状態?

    膝の関節液が膝の裏に溜まり、袋(嚢腫)を作る状態です。正式には「膝窩嚢腫」と呼ばれます。

    発生メカニズム

    1. 膝の関節内に何らかの問題がある(半月板損傷、変形性膝関節症など)
    2. 関節液が過剰に産生される
    3. 関節液が膝の裏の弱い部分から飛び出す
    4. 袋状に溜まる

    症状の特徴

    • 膝の裏に柔らかい膨らみがある
    • 膝を曲げると突っ張る感じ
    • 痛みは軽度〜中等度
    • しゃがむと不快感
    • まれに破裂して激痛(ふくらはぎに痛み)

    なりやすい人

    • 変形性膝関節症がある方
    • 半月板損傷がある方
    • 関節リウマチの方
    • 40代以降の方

    見分けるポイント 膝の裏を触ると、柔らかい膨らみ(水風船のような感じ)があれば、ベーカー嚢腫の可能性が高いです。


    3. 半月板損傷(後角部損傷)

    どんな状態?

    半月板は膝の関節内にあるC字型の軟骨です。この半月板の後ろ側(後角部)が損傷すると、膝の裏に痛みが出ます。

    半月板の役割

    • クッション(衝撃吸収)
    • 荷重の分散
    • 関節の安定性

    損傷の原因

    • スポーツでのひねり動作
    • 加齢による変性
    • しゃがむ動作の繰り返し

    症状の特徴

    • 膝の裏の奥の方が痛い
    • しゃがむと痛みが増す
    • 膝を深く曲げられない
    • 「コキッ」という音や引っかかり感
    • 膝に水が溜まることも

    なりやすい人

    • スポーツをする方(特にバスケ、サッカー、テニス)
    • 40代以降の方(変性断裂)
    • しゃがむ作業が多い方

    4. 膝窩筋腱炎

    どんな状態?

    膝窩筋は膝の裏にある小さな筋肉で、膝を曲げる初期動作と、膝の安定化に働きます。この筋肉の腱に炎症が起きた状態です。

    膝窩筋の役割

    • 膝のロックを解除(伸びきった膝を曲げ始める)
    • 膝関節の安定化
    • 脛骨の内旋

    症状の特徴

    • 膝の裏の外側が痛い
    • 坂道や階段を下りる時に痛い
    • 膝を伸ばした状態から曲げ始める時が痛い
    • ランニング後に痛みが増す

    なりやすい人

    • ランナー(特に下り坂を走る)
    • O脚の方
    • 膝が不安定な方

    5. 坐骨神経痛(膝窩部での神経絞扼)

    どんな状態?

    坐骨神経は腰から出て、お尻、太ももの裏を通り、膝の裏で「脛骨神経」と「総腓骨神経」に分かれます。この膝の裏で神経が圧迫されると、膝の裏やふくらはぎに痛み・しびれが出ます。

    圧迫される原因

    • ハムストリングスの硬さ
    • 腓腹筋の硬さ
    • 膝窩部の筋膜の癒着
    • ベーカー嚢腫による圧迫

    症状の特徴

    • 膝の裏から、ふくらはぎにかけての痛み・しびれ
    • ピリピリとした電気が走るような感じ
    • 長時間座った後に症状が出やすい
    • 膝を伸ばすと症状が増す

    なりやすい人

    • 坐骨神経痛がある方
    • デスクワークが多い方
    • ハムストリングスが非常に硬い方

    6. 膝窩動脈・静脈の問題

    どんな状態?

    膝の裏には太い血管(膝窩動脈・膝窩静脈)が通っています。これらの血管に問題が起きると、膝の裏に痛みや違和感が出ることがあります。

    主な病態

    • 膝窩動脈瘤(動脈にこぶができる)
    • 深部静脈血栓症(DVT:血栓が詰まる)
    • 膝窩動脈絞扼症候群(動脈が圧迫される)

    症状の特徴

    • 膝の裏に拍動する痛み
    • ふくらはぎの腫れ
    • 足の冷感、しびれ
    • 歩行時の痛み(跛行)

    注意! 以下の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください:

    • 突然の激しい痛み
    • ふくらはぎの急な腫れ
    • 足が真っ白、または紫色になる
    • 足の感覚がない

    7. 変形性膝関節症

    どんな状態?

    膝の軟骨がすり減り、骨同士がぶつかる状態です。膝の前側や内側の痛みが有名ですが、進行すると膝の裏にも痛みが出ることがあります。

    膝の裏に痛みが出る理由

    • 関節の変形により、膝の裏の組織が引っ張られる
    • 関節液が増えて膝の裏に溜まる(ベーカー嚢腫)
    • 関節包の後方が伸ばされる

    症状の特徴

    • 階段の昇降で痛い
    • 動き始めに痛い
    • 膝が完全に伸びない
    • 膝に水が溜まる
    • O脚またはX脚

    なりやすい人

    • 50代以降の方
    • 肥満気味の方
    • O脚・X脚の方
    • 過去に膝のケガをした方

    膝の裏の痛み、セルフチェック表

    症状考えられる原因緊急度
    膝を伸ばすと裏が突っ張る・痛いハムストリングスの問題
    膝の裏に柔らかい膨らみベーカー嚢腫低〜中
    しゃがむと膝の裏の奥が痛い半月板損傷
    坂道を下りる時に裏が痛い膝窩筋腱炎
    膝の裏からふくらはぎがしびれる坐骨神経痛
    膝の裏に拍動する痛み血管の問題高 ※病院を受診
    膝全体が痛く、裏も痛い変形性膝関節症

    一会整骨院での膝の裏の痛みへのアプローチ

    当院では、膝の裏の痛みに対して、単に膝だけを診るのではなく、全身のバランスから根本原因を特定します。

    ステップ1:詳細な評価

    問診

    • いつから、どのような時に痛むか
    • スポーツ歴、仕事内容
    • 過去のケガ
    • 他の関節の症状

    視診・触診

    • 膝の腫れ、変形の有無
    • 膝の裏の膨らみの有無
    • 圧痛の場所の特定
    • 筋肉の硬さ

    動作テスト

    • 膝の曲げ伸ばし
    • しゃがむ動作
    • 片足立ち
    • 歩行パターン

    姿勢・アライメント評価

    • O脚・X脚の有無
    • 骨盤の傾き
    • 足首の状態
    • 全身のバランス

    ステップ2:原因に応じた施術

    ハムストリングスの問題の場合

    施術内容

    • ハムストリングスの筋膜リリース
    • トリガーポイント治療
    • ストレッチ指導
    • 骨盤の調整(ハムストリングスは骨盤から始まる)

    効果

    • 筋肉の柔軟性向上
    • 膝の裏への張力軽減
    • 可動域改善

    ベーカー嚢腫の場合

    重要なポイント ベーカー嚢腫は「結果」であり、「原因」ではありません。膝の関節内の問題を改善することが根本治療です。

    施術内容

    • 膝関節の可動性改善
    • 半月板への負担軽減
    • 大腿四頭筋の強化
    • 膝の安定性向上
    • 必要に応じて医療機関と連携

    効果

    • 関節液の産生が正常化
    • 嚢腫のサイズ縮小
    • 症状の軽減

    半月板損傷(後角部)の場合

    施術内容

    • 膝関節の適切な位置調整
    • 半月板への負担軽減
    • 膝周囲筋のバランス改善
    • 動作パターンの修正

    効果

    • 半月板への負荷軽減
    • 痛みの軽減
    • 進行の予防

    膝窩筋腱炎の場合

    施術内容

    • 膝窩筋へのダイレクトアプローチ
    • 膝の安定性向上
    • O脚がある場合は骨盤・足首から調整
    • 下り坂での歩き方指導

    効果

    • 炎症の軽減
    • 膝の安定性向上
    • 再発予防

    坐骨神経痛(膝窩部絞扼)の場合

    施術内容

    • ハムストリングスのリリース
    • 腓腹筋のリリース
    • 膝窩部の筋膜リリース
    • 神経の滑走性改善
    • 骨盤・腰椎の調整

    効果

    • 神経の圧迫解放
    • しびれ・痛みの軽減
    • 神経の滑走性向上

    変形性膝関節症の場合

    施術内容

    • 膝関節の可動性改善
    • O脚・X脚の改善(骨盤・足首から)
    • 大腿四頭筋の強化
    • 体重管理のアドバイス
    • 膝への負担軽減指導

    効果

    • 痛みの軽減
    • 進行の遅延
    • 日常生活の質向上

    ステップ3:全身からのアプローチ

    膝の裏の痛みの多くは、膝だけの問題ではありません。

    足首からのアプローチ

    • 足首の硬さが膝に負担をかける
    • 足のアーチの崩れが膝の捻れを生む
    • 荷重バランスの改善

    股関節・骨盤からのアプローチ

    • 股関節が硬いと膝が代償する
    • 骨盤の歪みが下肢全体のバランスを崩す
    • O脚・X脚の根本原因は骨盤にあることも

    姿勢からのアプローチ

    • 猫背が重心を変える
    • 重心の変化が膝への負担を増やす

    自宅でできるセルフケア

    1. ハムストリングスストレッチ

    やり方

    1. 仰向けに寝る
    2. タオルを片足の裏にかける
    3. 膝を伸ばしたまま足を上げる
    4. 太もも裏が伸びる感覚
    5. 15〜30秒キープ
    6. 左右それぞれ2〜3セット

    効果

    • ハムストリングスの柔軟性向上
    • 膝の裏への張力軽減

    2. 大腿四頭筋の強化

    やり方(セッティング)

    1. 座った状態または仰向け
    2. 膝の下にタオルを丸めて置く
    3. タオルを潰すように膝を伸ばす
    4. 5秒キープ
    5. 10回×3セット

    効果

    • 膝の安定性向上
    • 半月板への負担軽減

    3. ふくらはぎのストレッチ

    やり方

    1. 壁に手をつく
    2. 片足を後ろに引く
    3. 後ろの足のかかとを床につけたまま
    4. 前の膝を曲げて体重を前に
    5. ふくらはぎが伸びる感覚
    6. 15〜30秒キープ

    効果

    • 腓腹筋の柔軟性向上
    • 膝窩部の圧迫軽減

    4. 膝窩筋のマッサージ

    やり方

    1. 座った状態で片膝を立てる
    2. 両手の親指で膝の裏を優しく押す
    3. 円を描くようにマッサージ
    4. 1〜2分

    効果

    • 膝窩部の血流改善
    • 緊張緩和

    こんな症状はすぐにご相談を

    • 膝の裏に急な激痛
    • ふくらはぎが急に腫れた
    • 膝の裏に熱感・発赤
    • 膝がロックして動かない
    • 足の感覚がない、動かせない
    • 膝の裏に拍動する痛み

    これらは重篤な疾患の可能性があります。まずは医療機関を受診してください。


    よくある質問

    Q1. 膝の裏の痛みは放置しても良いですか?

    A. 原因によります。軽いハムストリングスの張りなら休息とストレッチで改善することもありますが、半月板損傷やベーカー嚢腫などは放置すると悪化する可能性があります。2週間以上続く場合は専門家に相談しましょう。

    Q2. 膝の裏に水が溜まっていると言われました。抜いた方が良いですか?

    A. ベーカー嚢腫の場合、水を抜いても根本原因(膝関節内の問題)が解決しなければ再発します。まずは根本原因の治療が優先です。ただし、非常に大きくて日常生活に支障がある場合は、医師と相談して抜くこともあります。

    Q3. どのくらいで良くなりますか?

    A. 原因と程度によりますが、ハムストリングスの問題で軽症であれば3~5回程度の治療で改善がみられることが多いです。長期で慢性的な症状であれば、倍くらいの施術回数・期間がかかります。

    半月板や変形性膝関節症は関節の変形を伴いますので、3~4か月程度はかかります。

    Q4. スポーツはいつから再開できますか?

    A. 痛みが消失し、可動域が正常に戻り、筋力が回復してからです。焦って再開すると再発のリスクが高まります。


    まとめ

    膝の裏が痛くなる7つの原因

    1. ハムストリングスの筋肉・腱の問題
    2. ベーカー嚢腫
    3. 半月板損傷(後角部)
    4. 膝窩筋腱炎
    5. 坐骨神経痛(膝窩部絞扼)
    6. 膝窩動脈・静脈の問題
    7. 変形性膝関節症

    一会整骨院でのアプローチ

    • 詳細な評価で原因を特定
    • 原因に応じた的確な施術
    • 足首・股関節・骨盤から全身調整
    • 再発予防までサポート

    「膝の裏が痛い」 「膝の後ろが突っ張る」 「しゃがむと膝の裏が痛い」

    そんな症状でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。 膝だけでなく全身から診て、根本改善を目指します。

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