脊柱管狭窄症と診断されたあなたへ – 手術をしても痺れが残る原因を見極める

    横須賀市根岸町の一会整骨院です。「脊柱管狭窄症」と診断されて、足のしびれでお困りの方へ、知っておいていただきたい大切なお話があります。

    脊柱管狭窄症は片足?それとも両足のしびれ?

    脊柱管狭窄症には大きく分けて「馬尾型」と「神経根型」の2つのタイプがあり、馬尾型は両足のしびれが特徴で、神経根型は片側のお尻から足にかけての痛みやしびれが特徴です。

    🔹腰部脊柱管狭窄症の型別割合は以下を参考にしてください

    割合主な症状
    神経根型60〜70%片脚のしびれ・痛み(坐骨神経痛様)
    混合型中間 一番多い報告あり片脚痛+両脚のしびれなど
    馬尾型10%前後両脚のしびれ・脱力・排尿障害など

    これをみてわかる通り、神経根型が2/3を占めますが、片側だけのしびれの場合、脊柱管狭窄症だけが原因とは限りません

    なぜ片側のしびれに注目するのか?

    病院で脊柱管狭窄症と診断されても、実際には臀部(お尻)の筋肉や筋膜による神経の圧迫が原因でしびれが出ているケースが非常に多いのです。

    当院には病院で手術をしたのにも痺れが残存し来院される方がいます。

    特に片側だけにしびれがある方は、お尻周辺の「皮神経」という表層を走る神経が、硬くなった筋膜に締め付けられている可能性があります。

    臀部で起こりやすい皮神経の絞扼とは?

    皮神経とは、皮膚の感覚を脳に伝える神経です。表層にあるため、筋肉が硬くなることで絞扼されたり、長時間同じ姿勢を取ることでも圧迫され神経症状が出ることがあります。

    1. 上殿皮神経障害

    絞扼される場所: 腰の下部で胸腰筋膜を貫通し、腸骨稜(骨盤の上の出っ張った骨)を越える部分で絞め付けられます。

    しびれが出る範囲:

    • お尻の外側
    • 股関節の外側
    • 鼠径部(足の付け根)

    お尻の上部分(腸骨上)を押すと強く痛むところがあるのが特徴で、腰を捻ったり、起き上がったり、歩いたりすると痛みが強くなることが多いです。

    2. 外側大腿皮神経障害

    絞扼される場所: 骨盤の前外側にある上前腸骨棘のすぐ下で、神経が骨盤から出てくるトンネル(鼠径靭帯の下)で圧迫されます。

    しびれが出る範囲:

    • 太ももの外側
    • 太ももの前外側

    立ったり歩いたりすると痛みが強くなり、しゃがむと軽減するのが特徴です。運動神経は含まれていないため、足の力は弱くなりません。

    3. 梨状筋症候群(坐骨神経の圧迫)

    絞扼される場所: 坐骨神経が骨盤から出て下肢へ向かう際、梨状筋と上双子筋の間隙を通る部分で、梨状筋が硬くなると坐骨神経を圧迫します。

    しびれが出る範囲:

    • お尻の外側
    • 太ももの後ろ側
    • ふくらはぎ
    • 足の裏

    脊柱管狭窄症との見分け方

    症状脊柱管狭窄症皮神経絞扼
    しびれの範囲両足に出ることが多い片側に出ることが多い
    歩行時の症状しばらく歩くと症状が出て休むと楽になる(間欠性跛行)歩くと症状が悪化することもあるが、休んでもすぐには改善しないことも
    前かがみの姿勢前かがみになると楽になる姿勢による変化は少ない場合も
    押すと痛い場所特定の圧痛点はないお尻や鼠径部の特定の場所を押すと強く痛む

    なぜ一会整骨院の治療が効果的なのか?

    当院では、しびれの本当の原因を見極めるため、以下の3段階のアプローチで治療を行っています。

    1. 筋膜の調整

    上殿皮神経の場合は胸腰筋膜には、腹横筋、内腹斜筋、大殿筋、広背筋、脊柱起立筋、多裂筋、大腿二頭筋など多数の筋肉が連結しており、これらの筋肉の緊張が筋膜の緊張を高め、神経の絞扼の原因になります。

    なぜ筋膜から? 硬くなった筋膜が皮神経を締め付けているため、まず筋膜を柔らかくして神経への圧迫を解放します。これにより、しびれの直接的な原因を取り除きます。

    2. 骨盤の調整

    なぜ骨盤? 骨盤のゆがみは、お尻周りの筋肉バランスを崩し、神経が通る「トンネル」を狭くします。骨盤を正しい位置に整えることで、神経の通り道を広げ、圧迫を軽減します。

    また、仙腸関節の異常も臀部周辺の筋膜の緊張を高める原因となります。

    3. 背骨の調整

    なぜ背骨? 腰椎や仙腸関節の状態が良くなると、上殿皮神経を形成する第1〜3腰神経や中殿皮神経の第1〜3仙骨神経の状態も良くなります。

    背骨全体のバランスを整えることで、神経の大元である神経根への負担を減らし、症状の根本改善を目指します。

    こんな方は当院にご相談ください

    • ✓ 脊柱管狭窄症と診断されたが、治療を受けても改善しない
    • ✓ 片側だけの足のしびれでお困りの方
    • ✓ お尻や骨盤の上を押すと強く痛む場所がある
    • ✓ 立ったり歩いたりするとしびれが強くなる
    • ✓ 手術を勧められたが、できれば避けたい

    まとめ

    横須賀市根岸町の一会整骨院です。脊柱管狭窄症には「神経根型」と「馬尾型」があり、約2/3は神経根型で片側のしびれが多く見られます。ただし、片足のしびれが必ずしも狭窄症だけとは限らず、お尻や骨盤周辺の筋膜が皮神経を圧迫している場合もあります。当院では筋膜・骨盤・背骨を整え、原因を見極めて根本改善を目指します。

    脊柱管狭窄症の治療はこちらをクリック

    院情報・アクセス

    店舗名一会整骨院
    営業時間午前8:30~12:30 午後15:00~20:00 
    水曜日、土曜日は午前診療のみ
    定休日日曜、祝日
    住所〒239-0807
    神奈川県横須賀市根岸町5-21-38
    奥山ビル1階右号室
    交通バス停「妙真寺」徒歩5分
    駐車場2台
    電話番号046-845-9171

    参考文献
    https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/letter/062.html
    https://www.sebonenayami.com/specialist/25/
    https://www.watanabeseikei.com/page/skyosaku_02