こんにちは!神奈川県横須賀市根岸町の一会整骨院です。
日々、患者様から「マッサージしてもすぐ戻る」「肩こりがなかなか取れない」「腰の痛みが膝まで響く」といった声をよくいただきます。
その原因の一つとして、今注目されているのが 筋膜(きんまく) です。そして、その筋膜のつながりを示した理論が アナトミートレイン です。
この記事では、アナトミートレインの代表的な5つのラインと、それぞれが腰痛・肩こり・坐骨神経痛・膝の痛みにどう関係するのかを、わかりやすく解説します。
筋膜とは?

筋膜とは、筋肉を包む「膜」のことで、全身の筋肉・骨・臓器をつないで支える重要な組織です。鶏肉の皮を剥がすときに見える白い膜のようなものをイメージしてください。
筋膜は“第二の骨格”とも言われ、身体全体を立体的なネットワークのように包み込み、バランスを保っています。この筋膜が癒着(ゆちゃく)したり緊張したりすると、離れた場所にも痛みや不調が現れます。
アナトミートレインとは?
アナトミートレイン(Anatomy Trains)は、アメリカのトム・マイヤーズ氏が提唱した理論で、**筋膜を通じた筋肉の「つながり」**を表しています。
筋肉は単体で動いているのではなく、筋膜を通して「ライン(筋膜経線)」として全身に影響を及ぼしているという考え方です。
ここからは、代表的な5つのラインとその不調との関係を見ていきましょう。
1. スーパーフィシャル・バックライン(SBL)=後方ライン
通る主な部位:足裏〜ふくらはぎ〜ハムストリング〜仙骨〜背筋〜後頭部

関係する症状:
- 腰痛(特に立ちっぱなしや前屈みで悪化するタイプ)
- 坐骨神経痛(お尻から脚にかけてのしびれ)
- 膝裏の痛みや違和感
特徴:このラインが硬くなると、背中全体が引っ張られ、骨盤や腰椎の動きが制限されます。結果として、腰や膝、足に痛みが出ることがあります。
2. スーパーフィシャル・フロントライン(SFL)=前方ライン
通る主な部位:つま先〜すね〜太もも前面〜腹筋〜胸筋〜首の前側

関係する症状:
- 猫背や反り腰による腰痛
- 呼吸が浅くなり肩こりを助長
- 膝の前側の痛み
特徴:デスクワークやスマホ姿勢で縮こまりやすいライン。骨盤が前傾し、腰への負担が増大。前面の筋膜が硬くなると、肩が前に巻き込まれ、肩こりや首こりの原因にも。
3. ラテラルライン(LL)=側面ライン
通る主な部位:外くるぶし〜外もも〜体側〜肋骨〜首の側面

関係する症状:
- 股関節や膝の外側の痛み
- 身体の左右バランスの乱れ
- 肩や首の片側だけのこり
特徴:長時間の片脚重心や横座りのクセがある方に多い筋膜のトラブル。側面の筋膜が緊張することで骨盤がゆがみ、腰痛や膝の痛みにつながります。
4. スパイラルライン(SL)=螺旋ライン
通る主な部位:頭〜肩甲骨〜腹斜筋〜骨盤〜大腿部〜足裏(全身をらせん状に巡る)

関係する症状:
- 骨盤のねじれや体幹の不安定さ
- 姿勢不良による肩こり・腰痛
- 身体のバランス不良による膝の痛み
特徴:このラインは体をねじる動作に関係しており、デスクワークや運動不足で偏った使い方をすると、らせん状の筋膜が緊張・歪み、複数の関節に影響を与えます。
5. ディープ・フロントライン(DFL)=深層前方ライン
通る主な部位:足指〜内もも〜骨盤底筋〜腸腰筋〜横隔膜〜首の深層

関係する症状:
- 姿勢の崩れによる慢性腰痛
- 骨盤の不安定性からくる坐骨神経痛
- 呼吸が浅くなり、肩こり・頭痛を誘発
特徴:体の「芯」となるインナーマッスルを支えるライン。このラインが弱くなると、表層の筋肉が代償して硬くなり、腰や首、膝に負担がかかりやすくなります。
【まとめ】筋膜とアナトミートレインを整えることが、根本改善へのカギ
腰痛、肩こり、坐骨神経痛、膝の痛みは、痛む場所だけを施術してもなかなか改善しません。大切なのは、「全身のつながり」を見る視点です。
一会整骨院では、筋膜リリースや骨盤・姿勢矯正を通じて、アナトミートレインを整える施術を行い、根本的な原因にアプローチします。
▶︎ 横須賀市で腰痛・肩こり・膝の痛みにお悩みの方は【一会整骨院】へご相談ください!
当院では、筋膜とアナトミートレインの知識を活かし、お一人おひとりの状態に合わせた施術をご提供しております。どこへ行っても改善しなかった方も、ぜひ一度ご相談ください。