
ばね指(弾発指)とは、指の曲げ伸ばしの際に「カクン」と引っかかるような動きや痛みが生じる症状です。指を動かす腱(けん)が腱鞘(けんしょう)というトンネルのような部分でスムーズに滑らなくなり、動きが制限されたり、炎症を起こしたりすることで発症します。
多くの場合、手のひら側の指のつけ根(MP関節)に痛みや腫れ、朝のこわばりなどを感じることが特徴です。
ばね指になりやすい人の特徴
以下のような方は、ばね指を発症しやすい傾向があります。
- 手や指をよく使う仕事・趣味がある人(例:パソコン作業、調理、裁縫、ピアノ演奏など)
- 女性(特に更年期や妊娠・出産後)
- 糖尿病やリウマチなどの基礎疾患がある人
- ホルモンバランスの変化がある人
- 50歳以上の中高年層
「使いすぎていないのに、ばね指になる」その理由
「特に指を酷使していないのに、ばね指になった」という方も少なくありません。その原因として考えられるのが以下のような点です:
- 加齢による腱や腱鞘の柔軟性の低下
→ 組織の柔軟性が失われると、わずかな動きでも摩擦が生じ、炎症が起きやすくなります。 - ホルモンバランスの変化
→ 特に更年期の女性や産後は、ホルモンの影響で腱鞘がむくみやすく、腱の滑りが悪くなります。 - 血行不良や冷え
→ 指先まで血流が届きにくくなると、腱の回復力が低下し、慢性的な炎症が起きやすくなります。 - 体の歪みや筋膜の影響
→ 肩や肘、手首のアライメントが乱れると、局所に負担が集中し、ばね指を引き起こすケースもあります。
鑑別診断(ばね指と似た別の疾患)
ばね指と似たような症状を引き起こす疾患もあるため、注意が必要です。以下が主な鑑別対象です。
- ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
→ 手首の親指側に痛みが出る。親指を動かすと痛みが強くなる。 - 関節リウマチ
→ 多関節にこわばりや痛みが出る。関節の変形が進行することも。 - 腱断裂やガングリオン
→ 腫瘤(しこり)や感覚異常、運動制限がみられることがある。 - 手根管症候群
→ 指のしびれや筋力低下を伴い、特に親指・人差し指・中指に症状が出やすい。
一会整骨院での施術方法(例)
当院では、ばね指に対して以下のような施術を行っています。
① 姿勢・身体全体のバランス評価
ばね指の原因が「指の使いすぎ」だけとは限らないため、全身のバランスを評価し、肩や肘、手首の歪みや筋緊張も確認します。
② 手技療法・筋膜リリース
指〜前腕の筋膜の癒着や緊張を丁寧に解放し、腱の動きを改善します。局所の炎症がある場合は無理に動かさず、周辺の筋肉からアプローチします。
③ 超音波療法や温熱療法
患部の血流を促進し、炎症の早期回復を図ります。急性期にはアイシングを行うこともあります。
④ テーピングの指導
日常での自分でテーピングが行えるよう、簡易的な方法をお伝えしています。
まとめ
ばね指は単なる「使いすぎ」だけが原因ではなく、体の状態や生活環境、年齢やホルモンバランスなど、さまざまな要因が絡み合って発症します。
「指が痛い」「朝こわばる」「カクンと引っかかる」といった症状がある方は、ご来院下さい。
ばね指でお困りなら一会整骨院へ
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