肩の後ろ・外側の痛みとしびれ|QLS(四辺形間隙症候群)|横須賀

    肩の後ろ〜外側の痛みとしびれ|QLS(四辺形間隙症候群)とは?横須賀の整骨院が解説|一会整骨院

    肩の後ろ〜外側の痛み・しびれ、腕が上げにくい…
    それは「QLS(四辺形間隙症候群)」かもしれません

    「肩の後ろのほうが、なんとなく痛い」「肩の外側がしびれる感じがする」「腕を横から上げようとすると力が入りにくい」。

    こうしたお悩みで病院や整骨院を回っても、「五十肩ですね」「肩こりでしょう」と言われ、なかなか良くならない方がいらっしゃいます。もちろんそれらが原因のことも多いのですが、実はもうひとつ、頭の片隅に置いておきたい状態があります。それがQLS(Quadrilateral Space Syndrome:四辺形間隙症候群)です。

    この記事では、QLSがどんな状態なのか、どんな症状が出るのか、そして横須賀の一会整骨院ではどのように評価し、どのように施術を進めていくのかを、柔道整復師の院長がお伝えします。

    QLS(四辺形間隙症候群)とは?

    肩の後ろ側には、筋肉と骨に囲まれた「四辺形間隙(しへんけいかんげき)」という小さな隙間があります。上は小円筋、下は大円筋、内側は上腕三頭筋の長頭、外側は上腕骨にそれぞれ囲まれた、文字どおり四角形の狭いスペースです。

    この隙間を、腋窩神経(えきかしんけい)という神経と、後上腕回旋動脈という血管が通り抜けています。腋窩神経は、腕を横に持ち上げる三角筋や、肩を外にひねる小円筋を動かし、肩の外側の皮膚の感覚も担っている大切な神経です。

    たとえるなら、四辺形間隙は「壁に囲まれた狭いトンネル」です。トンネルの壁にあたる筋肉が硬くなったり、周囲の組織が癒着したりしてトンネルが狭くなると、中を通る神経や血管が圧迫されます。これがQLSです。ちょうど、混み合った駅の改札で人の流れが詰まってしまうようなイメージです。

    QLSで起こりやすい4つの症状

    QLSで報告されている代表的な症状は、次のようなものです。ただし、すべてが揃うとは限らず、症状の出方には個人差があります。

    肩の後方から外側にかけての痛み

    肩の後ろ側から外側にかけて、「ここ」と指で示しにくい、ぼんやりとした痛みが出ることがあります。腕を横に上げたり、外にひねったりすると痛みが強まる傾向があります。

    肩の外側から上腕外側のしびれ・違和感

    腋窩神経が影響を受けると、三角筋を覆う肩の外側あたりに、しびれや感覚の鈍さ、ピリピリした違和感が出ることがあります。首の神経の症状とは違い、典型的な神経根の支配領域にきれいに一致するとは限らないため、判断が難しいところです。

    三角筋の筋力低下

    腕を横から持ち上げる動き(肩の外転)が、いつもより弱くなったと感じることがあります。神経への負担が長く続くと、三角筋や小円筋がやせてくる(萎縮)こともあるため、「おかしいな」と感じた段階で早めに確認しておくことが大切です。

    腕を上げた状態での痛み・だるさ

    腕を高く上げたままの作業や、腕を上げて外にひねる動作を繰り返すと、症状が悪化することがあります。野球やバレーボール、水泳など、腕を頭の上で使うスポーツの方や、美容師さん・塗装業の方など、腕を上げる作業が多いお仕事の方にも見られます。

    「QLSかも」と思っても、決めつけないことが大切です

    ここは正直にお伝えしたいところです。QLSは比較的まれな状態で、肩の後ろや外側が痛い・しびれる方のほとんどが、QLSというわけではありません。

    腱板(けんばん)の障害、首の神経の根元が圧迫される頸椎神経根症、肩甲上神経の障害などでも、よく似た症状が出ます。「腕を上げると痛い」というだけでQLSと断定することはできません。ですから当院では、「何が原因か」を一つに決めつけず、他の可能性を丁寧に除外しながら評価を進めます。

    ただし、ひとつだけ例外があります。手や腕が急に冷たくなる、白くなる、紫色になる、脈が弱くなるといった症状があるときです。これは神経ではなく血管が強く圧迫されているサインの可能性があり、速やかな医療機関での評価が必要です。このような症状がある場合は、当院へのご来院より先に、まず医療機関を受診してください。

    当院での評価のポイント

    一会整骨院では、肩の痛みやしびれを診るときに、次の3つを特に大切にしています。

    ひとつ目は圧痛(押したときの痛み)の場所です。肩の後ろ側の四辺形間隙のあたりに、ピンポイントで強い圧痛があるかどうかを確認します。

    ふたつ目は症状の再現性です。腕を外に上げたり、外にひねったりしたときに、痛みやしびれが変化するかどうかを、ゆっくりと確かめます。

    三つ目は神経の働きです。三角筋の力、肩の外側の感覚、小円筋の働きに左右差や異常がないかをチェックします。

    この3つに加えて、首や背中の動き、肩甲骨の位置、普段の姿勢や腕の使い方まで丁寧にうかがいます。「肩だけ」を見ていては、原因にたどり着けないことが多いからです。

    なぜ「肩の後ろ」の神経が圧迫されるのか

    四辺形間隙を囲む小円筋や大円筋、上腕三頭筋は、肩甲骨から腕に向かってついている筋肉です。つまり、肩甲骨の動きや位置が崩れると、この「トンネル」の壁にあたる筋肉に余計な緊張がかかります。

    たとえば、猫背で背中が丸くなると、肩甲骨は外側に広がり、前に引き出されたような位置になります。すると肩甲骨を正しい位置に保つ筋肉(特に僧帽筋の下部など)が働きにくくなり、そのぶん小円筋や大円筋が常に頑張り続けることになります。頑張り続けた筋肉は硬くなり、トンネルの壁が内側に張り出して、神経や血管の通り道を狭めてしまうのです。

    さらに、背骨の胸の部分(胸椎)が硬くなって腕が上がりにくくなっていると、腕を上げるたびに肩の後ろに負担が集中します。野球やバレーボールのように腕を頭の上で繰り返し使う方は、この負担が積み重なりやすいのです。

    つまり、肩の後ろで起きていることは、肩だけの問題ではなく、背中・肩甲骨・胸郭を含めた「体の使い方」の結果であることが少なくありません。これは、当院が全身の連動(運動連鎖)を大切にしている理由そのものです。

    一会整骨院での施術の考え方

    マッサージで肩の後ろを強く揉めば、そのときは楽になるかもしれません。けれど、トンネルの壁を作っている筋肉が硬くなった「理由」が残っていれば、また元に戻ってしまいます。当院では、症状のある場所だけを追いかけず、次のような流れで施術を組み立てます。

    1. 四辺形間隙まわりの筋肉をゆるめる

    小円筋・大円筋・上腕三頭筋・広背筋など、トンネルの壁にあたる筋肉の緊張を、手技で丁寧にゆるめていきます。神経が通る場所ですので、強く押し込むことはしません。「ボキボキ」することもなく、痛みを我慢していただく施術でもありません。やさしい刺激で、筋肉と周囲の組織が自然に緩むのを待つようなイメージです。

    2. 肩甲骨の位置と動きを整える

    肩甲骨が正しい位置で安定していれば、小円筋や大円筋が頑張りすぎずに済みます。肩甲骨まわりの筋肉の調整に加えて、僧帽筋下部など肩甲骨を支える筋肉がきちんと働くよう、運動の指導も行います。

    3. 胸椎・胸郭の動きを引き出す

    背骨の胸の部分と肋骨まわりの動きが悪いと、腕を上げるたびに肩の後ろが無理をします。背中側の硬さをほぐし、猫背の姿勢を整えることで、肩にかかる負担そのものを減らしていきます。

    4. 神経の滑りやすさを取り戻す

    神経は本来、周りの組織の間をするすると滑るように動くものです。周囲が硬くなると、その滑りが悪くなります。症状に合わせて、神経が動きやすくなるような体の使い方や、ご自宅でできる軽い運動をお伝えします。

    5. 日常動作・スポーツ動作を見直す

    腕を上げる角度、荷物の持ち方、投げる動作やスパイクの動作など、症状を繰り返しやすい動きがないかを一緒に確認します。施術で整えた状態を保つためには、この部分がとても大切です。

    こんなケースを想定しています

    たとえば、デスクワーク中心でスポーツ愛好家の40代の方が、「ソフトボールを始めてから、肩の後ろと外側がじんわり痛む。腕を上げるとだるい」とご来院されたとします。評価してみると、胸椎が硬く猫背気味で、肩甲骨が前に出ており、肩の後ろの小円筋まわりに強い緊張と圧痛がある。このような場合は、肩だけでなく背中と肩甲骨の使い方から整えていくことで、肩の後ろの負担が軽くなり、症状が落ち着いていく経過が期待できます。ただし、症状の程度や原因には個人差がありますので、経過を見ながら施術内容を調整していきます。

    整形外科での治療で良くならなかった方へ

    肩の後ろの痛みやしびれで整形外科を受診されると、多くの場合、まずレントゲンやMRIなどの画像検査を行い、そのうえで痛み止めの内服や湿布、場合によっては注射、リハビリテーションといった保存的な治療が中心になります。これらは痛みを抑えたり、炎症を落ち着かせたりするうえで大切な治療です。

    ところが、QLSのように筋肉の緊張や肩甲骨の動き、体の使い方が背景にある症状では、画像に大きな異常が写らないことも少なくありません。「異常はありません」「様子を見ましょう」と言われ、痛み止めで一時的に楽になっても、腕を上げればまた同じ症状が出てしまう。そうした方が、当院にはたくさんいらっしゃいます。

    薬や注射は、たとえるなら「鳴っている警報を一時的に止める」ようなものです。警報が鳴る原因、つまり四辺形間隙を狭くしている筋肉の緊張や、肩甲骨・胸椎の動きの悪さ、猫背などの姿勢のくずれが残ったままでは、症状は繰り返してしまいます。リハビリも、短時間の運動だけでは、そもそもの原因まで届かないことがあります。

    当院が得意としているのは、まさにこの「原因の部分」です。一人ひとりの体を実際に触って確かめながら、四辺形間隙まわりの筋肉、肩甲骨、胸椎・胸郭、そして全身の連動までを手技と運動で整えていきます。画像に写らない体の使い方のクセや、筋肉の硬さを見つけ出し、そこにアプローチできるのが、当院の強みです。

    もちろん、整形外科での治療をやめる必要はありません。いまの治療を続けながら、「それだけでは良くならない」という部分を当院で補っていただくこともできます。ただ、「このまま通い続けても変わらない気がする」と感じていらっしゃるなら、一度、体の使い方という視点から肩を見直してみませんか。

    こんな方はお早めにご相談ください

    肩の後ろから外側にかけての痛みやしびれが続いている方、腕を横に上げる力が弱くなった気がする方、「五十肩」や「肩こり」と言われたけれどなかなか良くならない方、野球・バレーボール・水泳など、腕を頭の上で使う競技をされている方は、一度ご相談ください。

    肩の痛みやしびれは、「年のせい」「使いすぎだから仕方ない」と我慢してしまいがちです。けれど、原因がきちんと見つかれば、体は応えてくれます。「どうせ治らない」と諦める前に、まずは今のお身体の状態を一緒に確認してみませんか。

    肩の痛み・しびれ、あきらめる前にご相談ください

    当院は予約優先制です。
    お身体の状態をじっくり確認するため、ご予約の上ご来院いただくと、お待たせせずにご案内できます。

    ご予約・お問い合わせはこちら

    お電話でのご予約:046-845-9171

    院長 杉田友康

    院長 杉田 友康(すぎた ともやす)

    柔道整復師/一会整骨院 院長

    横須賀市根岸町にて、2014年から地域の皆さまのお身体のお悩みに向き合っています。症状のある場所だけでなく、全身の連動を見ながら、原因からの改善を目指します。

    一会整骨院

    〒239-0807 神奈川県横須賀市根岸町5-21-38 奥山ビル1F右

    TEL:046-845-9171

    受付時間:午前8:30〜12:30/午後15:00〜20:00(水曜・土曜は午前のみ、日曜・祝日休診)

    駐車場2台完備(近隣の横須賀オートパーキング57・58をご利用ください)