はじめに
女性は男性に比べて骨盤が横に広い傾向があります。これは妊娠・出産のために骨盤が広がる必要があるからであり、女性の骨格形成の大きな特徴です。この骨盤の形状が、脚のラインや姿勢にさまざまな影響を及ぼし、「X脚」や「XO脚」、そして膝痛と関係してくることが多いです。
女性の骨盤と脚の関係
骨盤の特徴
骨盤が脚に及ぼす影響
なぜ女性はX脚・XO脚になりやすいのか?
骨格・構造的要因
- 骨盤が横に広い=股関節が体の外方向へややずれて配置されやすい。
- そのため、太もも(大腿骨)の付け根(股関節)が内側にねじれる現象(股関節内旋)が起きやすく、「膝が内側に寄るX脚」の形状になりやすくなる。
筋力バランス・日常生活
- お尻や太ももの筋肉(特に内転筋・外転筋)のバランスが崩れると、よりX脚になりやすい。
- 座り方(足を組む・あぐら・横座り)や立ち方(片足重心)、ヒールの高い靴もリスクを高め、有意に女性に多い傾向。
- 若い女性はファッション性重視の靴選び(ヒール・パンプスなど)による足元のアンバランスもXO脚・X脚の原因となる。
生活習慣・姿勢
XO脚と膝の痛みが起きやすい理由
アライメント異常と膝関節への負荷
- X脚・XO脚になると膝が内側(または外側)にゆがみ、膝の軟骨に特定部位へ体重負荷が集中。
- 外反膝(X脚)では膝の外側の軟骨がすり減りやすく、関節が変形し痛みが出やすくなる。
- XO脚の場合、膝だけでなく足首・股関節にも負担がかかり、全体的なバランスの崩れや筋肉疲労、炎症を招きやすい。
女性に多い膝痛
- 女性は加齢や体質的にもともと筋力が弱く、関節支持機能が低下しやすい(特に更年期以降はホルモン環境の変化も影響)。
- 骨盤の広さにより膝への荷重軸が外側へずれやすく、膝外側の軟骨摩耗=変形性膝関節症(膝OA)などのリスクも高い。
- 自覚症状がなくてもX脚・XO脚が進行すると、徐々に軟骨障害や慢性的な痛み・不安定感・違和感を感じることもある。
XO脚・膝痛の予防や対策
筋力トレーニング
姿勢・歩き方の見直し
- 骨盤を立てて座る・なるべく左右均等な重心を意識する。
- つま先・かかと・足の三点でしっかり地面を捉えて歩く。
靴の選択
- 足に合った靴・ヒールの低いサポート力のある靴を選ぶ。
- パンプスやハイヒールの長時間使用を避ける。
生活習慣の改善
- 長時間の同一姿勢を避け、ストレッチや軽い運動をこまめに取り入れる。
- 定期的に整骨院や専門家のアドバイスを受けるのもおすすめ。
まとめ
女性は骨盤が広いことで、生理的にX脚やXO脚になりやすく、膝への負担が増えます。筋力のアンバランスや生活習慣により、膝痛のリスクが高まります。正しい筋トレ、姿勢・靴選び、生活習慣を意識することで、予防・改善が可能です。気になる場合は、専門院での相談がおすすめです。
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