腰椎椎間板ヘルニアとは？
腰椎椎間板ヘルニアとは、腰の骨（腰椎）と腰椎の間にある椎間板から、髄核と呼ばれる柔らかい部分が飛び出して神経を圧迫し、痛みやしびれなどの症状を引き起こす状態です。
「ヘルニア」とはラテン語で“飛び出す”という意味で、特に20代〜40代の働き盛りの方に多く見られます。
椎間板の構造とヘルニアの仕組み
椎間板はクッションのような役割を担っており、中央には髄核（ゼリー状の物質）、その周囲を線維輪（バームクーヘン状の組織）が包んでいます。
この線維輪が破れ、髄核が飛び出した状態が「椎間板ヘルニア」です。
好発部位と発生メカニズム
腰椎は5つの骨で構成されており、その下にある「仙骨」との間に椎間板があります。
ヘルニアが最も起こりやすいのは以下の2か所です：
- 第4腰椎と第5腰椎の間（L4/L5）
- 第5腰椎と仙骨の間（L5/S1）
この2部位で全体の95%以上の腰椎椎間板ヘルニアが発生します。
腰椎椎間板ヘルニアの症状とは？【坐骨神経痛】
ヘルニアにより神経が圧迫されると、以下のような症状が現れます。
- 腰痛
- 下肢への放散痛（鋭い電撃痛）
- 足のしびれ・筋力低下
- 歩行困難（爪先立ちや踵歩きができない）
特に坐骨神経痛は代表的な症状で、太ももからふくらはぎ、足先まで痛みやしびれが広がることがあります。
ヘルニアのタイプ
椎間板ヘルニアにはいくつかのタイプがあります：
1. 突出型（軽度〜中等度）
- 髄核が線維輪内にとどまっている状態。
2. 脱出型（重度）
- 髄核が線維輪を突き破って飛び出した状態。
- 免疫反応により体が異物とみなして処理しますが、炎症と痛みが強く出やすい。
原因と発症メカニズム
腰椎椎間板ヘルニアの主な原因は以下の通りです：
- 長時間の前かがみ姿勢
- 重い物を持ち上げたときの急な動作
- 加齢や運動不足による椎間板の変性
- くしゃみや咳などの瞬間的な負荷
また、椎間関節の非対称や骨盤の傾きなどの構造的な問題も関与します。
鑑別が必要な疾患
腰椎椎間板ヘルニアと似た症状を持つ疾患もあるため、正確な鑑別が重要です。
- 腰部脊柱管狭窄症
- 仙腸関節障害
- 梨状筋症候群
- 足根管症候群
- 血管や腫瘍性病変
治療と施術の方針｜横須賀の整骨院なら一会整骨院へ
一会整骨院では、姿勢や骨盤のバランスを整える整体・骨盤矯正・筋膜調整を中心に、腰椎椎間板ヘルニアに対応しています。
- 骨盤矯正で背骨の位置を整える
- 神経の圧迫緩和・炎症軽減の為に筋膜調整
- 腰痛・下肢痛の再発を防ぐセルフケア指導
構造的な異常があっても、機能的な改善により症状が軽減するケースが多数あります。
腰椎椎間板ヘルニアの予防法
- 重い物を持つときは、腰を反らして体に近づけて持つ
- 長時間の座位では骨盤を起こし、正しい姿勢を保つ
- 朝起きた直後の前屈動作には注意
- 腹筋運動は背中を反らしながら腹圧を意識して行う
横須賀市で腰椎椎間板ヘルニアにお悩みの方へ
腰の痛み、足のしびれ、坐骨神経痛でお悩みの方は、一度「一会整骨院」へご相談ください。
初期の症状であれば改善が早く、再発防止にもつながります。