突き指の原因・症状・応急処置について

    突き指とは指先に物が当たったり、引っかかったり、また指をぶつけたりして起こるケガを、突き指といいます。 症状としては、関節に腫れと痛みが生じたり、指先が曲がり変形する、指先を完全に伸ばす、または曲げることが出来ない状態を言います。

    一言で説明すると、指の関節の捻挫が突き指の正体になります。

    指をぶつけた際の衝撃により、靭帯や関節軟骨が損傷し、腫れや炎症を起こすことで痛みなどの症状があらわれます。

    マレットフィンガー(マレット損傷)と突き指は同じもの?

    マレットフィンガーとは指の第一関節(DIP関節)が折れ曲がってしまい、指を伸ばすことが出来ない症状です。

    マレットフィンガーの原因は、鋭利な刃物などによる直接的な腱の切断、骨の損傷などが挙げられます。

    バレーボール、バスケットボール、野球などの球技による外力が原因で腱断裂や骨損傷が生じることもあります。

    発生原因は突き指と同じですが、突き指は靭帯の損傷、マレットフィンガーは腱の断裂または骨の損傷によりDIP関節(第一関節)が伸ばせない状態をいいます。

    マレットフィンガーを放置するとスワンネック変形(手指が白鳥の首のように変形する状態)に発展するリスクがあるため、注意が必要です。

    【応急処置】突き指したときはどうすればいいの?

    まず損傷した部位をアイシングして下さい。15分冷やしたら1時間ほど休憩する、これを繰り返します。

    テーピングやシーネがもしあれば、患部が曲がらないように簡易的な固定が出来ると尚良いです。

    痛みを緩和する方法はある?

    炎症のピークは72時間ですので、その期間は安静、圧迫固定、アイシングを徹底して行ってください。

    無理に動かしたり、固定がないと痛みの引きが悪くなります。

    痛みが治らないのですが、骨折しているか見分ける方法はありますか?

    骨折の見極めは整形外科でレントゲン撮影を行う必要があります。

    当院でも突き指の患者さんで骨折の疑わしい症状に対しては、整形外科へ紹介状を作成しています。

    突き指を放置するとどうなる?

    腫れが引かず、指が太くなったままなおってしまう(変形治癒)事や、動かしずらさが残った状態になり、強く力を入れると痛みが残ってしまう機能障害が後遺症として起こってしまいます。

    大したことじゃないと自己判断せずに、受傷後すぐに整骨院や整形外科へ受診することをおすすめします。

    突き指の治し方【当院のアプローチ】

    まずはしっかりと固定を行います。その後患部が早く治るように超音波治療や痛みの度合いをみてリハビリを行います。

    スポーツをやっている方でしたら、自分でテーピングが出来るよう動画を撮ってもらったりしています。

    突き指は捻挫なので、固定が大切だと当院では考えています。

    どれくらいの期間で治りますか?


    軽度であれば1か月程度で治癒しますが、重度で関節の不安定性があるような症状ですと治癒まで3か月位かかるケースもあります。

    突き指を予防することはできますか?

    しっかりとウォーミングアップをすることが突き指を予防するためには重要です。

    バレーボールやバスケットのように常に指を使う競技であれば予防のために予めテーピングを軽く巻いておくのも予防になります。